「BMSG FES’26」初の野外3日間開催で延べ10万人超動員 最終日の大トリ務めたBE:FIRSTをSKY-HIが称賛

今、空き家がビジネスになる理由

SKY-HIがCEOを務めるマネジメント/レーベル・BMSGが主催する大規模フェス「BMSG FES’26」が、10月10日から12日にかけて東京・お台場の特設会場で開催。初の野外3日間開催へとスケールアップし、延べ10万人超を動員。フェスならではのコラボレーションや特別なステージに加え、日ごとに異なるラインナップとセットリストで、3日間にわたり観客を沸かせた。

◆BANVOX、BE:FIRSTのプレデビュー曲で幕開ける

2026年はメインステージに加え、サブステージも展開。まずは初日のサブステージから振り返る。11時の開演に合わせ、約7000人を収容するサブステージには大勢の観客が詰めかけた。BANVOXが登場し、BMSG初のグループ、BE:FIRSTのプレデビュー曲「Shining One」でフェスの幕を開ける。BMSG所属アーティストの楽曲に、Travis Scottの「FE!N」などを織り交ぜたプレイで、会場の熱気を高めていった。

2番手は、Aile The Shotaがプロデュースするダンスクルー、ODORI。「皆さん、音楽は好きですか? ダンスは好きですか?」という問いかけに続き、Aile The Shotaの「踊りませんか?」が流れると、Aile The Shota本人が登場。「そんなもんじゃないだろ? 『BMSG FES’26』!」と煽り、ODORIのしなやかなダンスとともに「MINDLESS」を届けた。Aile The Shotaが「この『BMSG FES』、3日間の幕開けに、最初に踊りを届けるのがODORIで、最初に歌を届けるのが俺です。本物を本物のまま、こういった大きなステージで見せること。それをダンスで魅せるのがODORI」と語る。「あなたの好きが溢れる1日、及び3日間になると思います」と続け、この日のために制作した新曲「Favorite」へ。年明け1月25日に渋谷WWWで初ライブを開催することを告知した。

再びステージに立ったBANVOXは、「BMSG FES’26」のテーマソング「GRAND CHAMP」、MAZZELの「King Kila Game」、STARGLOWの「Moonchaser」など、BMSG所属アーティストの楽曲を中心に、Daft Punkの「Harder, Better, Faster, Stronger」なども混ぜる。トラックプロデュースを担当した「THE LAST PIECE」のクリエイティブ審査曲をチームごとのバージョンでミックスし、「THE LAST PIECE」のセンチメンタルを去来させ、BMSG TRAINEEへとつないだ。

YUTA、KEI、RAIKI、TAICHI、KANTA、REN、KAIRI、KEITO、COTA、RYOMA、AOI、HAL、YU、KEISHIN、RYOTO、ISANA、LEON、KAITOに加え、公開されたばかりの新トレーニー、TOMOKI、N-REN、YAMATO、MITSUHIKO、TERUHIKO、SHUTOも初のステージに立った。RAIKIを皮切りに「GRAND CHAMP」のマイクリレーが始まり、一人ひとりの個性が次々と花開く。KEIが「BMSGはトレーニーもすごいってことを証明してみせます!」と宣言すると、BE:FIRSTの「GRIT」と「Boom Boom Back」を続け、日々の研鑽の成果を見せつけた。ISANAが「やっほー!タオルを使って一緒に盛り上げてほしいんですけど」と呼びかけ、MAZZELの「CAME TO DANCE」へ。無数のタオルが宙を舞う。KEIが進行役となって一人ずつ自己紹介し、最後にRENが深々と頭を下げると、ひときわ温かな拍手が送られた。YUTAは「僕たちの大事な仲間たちの初ステージです」と新トレーニー6人を紹介。KANTAが、この後のメインステージでトレーニーがバックダンサーを務めることを告げると、期待に満ちた歓声が広がった。

BE:FIRSTの「I Want You Back」と「Guilty」、YUTAとプロデューサー、Sunnyの共作曲「Hawkeye」、MAZZELの「So Strawberry」と「Seaside Story」……HALが「ねえ、KEISHIN」とアレンジを加え、KEISHINの肩を抱く場面も。誰かの模倣ではなく、一人ひとりが自分ならではのスタイルを磨いていることが伝わってくる。TAICHIが「僕たちの大切な仲間たちが大切に歌い継いできた楽曲です」と紹介すると、デビューが決まっているYUTA、KEI、RAIKI、TAICHI、KANTAの5人で、RUI、TAIKI、KANONの「Forked Road」を歌唱。この先も未来を共にする仲間たちが肩を寄せ合い、思いのこもった歌を届けた。

◆MAZZEL「The Voice」のイントロに観客どよめく

3万人以上のオーディエンスで埋め尽くされたメインステージ。BMSG TRAINEEの最年少コンビ、中学1年生のLEONと小学6年生のKAITOによるアナウンスが流れ、「BMSG FES’25」での「GRAND CHAMP」のライブ音源が響き渡る。巨大なビジョンにはオープニング映像が映し出された。LEONとKAITOが荒野のような大地をゆっくりと歩き、SKY-HIのロゴに続いて出演アーティストのロゴが次々と目に入る。

MAZZELの「The Voice」のイントロが流れると、オーディエンスがどよめく。約2年の時を経て、満を持してリリースされたこの曲。もがきながらも自分の信じた道を突き進む覚悟が宿る歌は、数々の試練を乗り越えた今のMAZZELだからこその説得力を放つ。トレーニーが勇ましくフラッグを振る中、RANが「『BMSG FES’26』、開幕したぞー! この日を待ち望んでいた人、どれくらいいますか?」と問いかけると、会場から大歓声が返ってきた。TAKUTOが「ちょっと待って!」と言うと、TAKUTOを敬愛するトレーニーのHALがマイクを奪い、「フロート来たぞ!」と、おなじみのTAKUTOのセリフを口にする粋なやりとりも。フロートに乗った仲間たちが次々と紹介され、ふみのの後ろでは、MAHINA(HANA)が笑顔で手を振る。ファミリーのような一体感もBMSGの魅力だ。

RANがドスの利いた声で「宴の準備はできてますか?」と問いかけ、「BANQUET BANG」で祝祭の火ぶたを切る。BMSG POSSEの「OVERDRIVE」では、金髪になったADAM(STARGLOW)がREIKOと顔を合わせ、美声を響かせたかと思えば、edhiii boiがADAMの肩を組んでラップ。GOICHI(STARGLOW)もマイクを握り、冒頭からコラボレーションが相次ぐ。BE:FIRSTのSOTA、MANATO、JUNON、LEOによる「H.A.R.E.」は初披露。ピースフルな空気が会場を包んだ。Novel Coreの「HAPPY TEARS」では、Aile The ShotaがRUI(STARGLOW)にマイクを向け、RUIが見事な歌声を響かせる。MAZZELの「Get Up And Dance」に続き、BE:FIRSTの「I Want You Back」にはAyumu Imazu、BMSG POSSEの「Tokyo Night Dreaming」にはKAIRYU(MAZZEL)とふみのが参加。HANAの「Bad Girl」では、サビに合わせて無数の手が上がった。

SKY-HIが「まだグループで歌ってないのあるな?」と投げかけると、1年前の「BMSG FES」が初ステージだったSTARGLOWのコール&レスポンスを経て、「Good Boys Anthem」へ。間奏ではRUIがカメラに向かってエアギターを決める。「Brave Generation -BMSG United Remix-」では、KANON(STARGLOW)、TAIKI(STARGLOW)、RUI、REIKO、RANと、思いを繋いでいく。SKY-HIは、Ayumu ImazuとふみのとTAKARAも加えてネームドロップ。「『BMSG FES’26』始まったぞー!」と咆哮を上げ、「REIKO、良い1日にしようね」と笑顔を向けた。REIKOはAyumu Imazuと「So Good」で美しい歌の応酬を繰り広げ、RANもご機嫌なフロウを重ねる。ADAMも加わった。

REIKOが「この後はMAZZEL!」とエールを送ると、MAZZELは「K&K」、「Parade」、「J.O.K.E.R.」を立て続けに披露し、圧倒的なスピード感で観客を魅了した。TAKUTOが「ちょっと待ってみんな! 寅年が来たぞ!」と声を上げ、フロートではなく寅年生まれの面々を呼び込む。「BMSG FES」の定番曲「Tiger Style」だ。スリリングな掛け合いが繰り広げられ、SKY-HIが「TAKUTO from MAZZEL!」に続き、「Aile The Shota from Aile The Shota」と紹介すると、Aile The Shotaは「それはそう(笑)」とツッコミ。「LEO、JUNON from!」と何度も繰り返しながら、「フェスが3日間ある中で、意味がわからないほど全部違う姿を見せようとしているのは……」と話し、BE:FIRSTのセットリストが3日間すべて異なることを示唆。オーディエンスから「BE:FIRST!」と声が上がった。

◆BE:FIRST、R&Bナンバーで観客酔わせる

BE:FIRSTは「Grow Up」、「Secret Garden」、「SOS」、「Sapphire」と、スムースなグルーヴと珠玉の歌声に彩られたR&Bナンバーで観客を酔わせる。最後は、初のグローバルEP『WATCH ME』収録の最新R&B曲「PAPER SCARS」。JUNONが「1曲コラボレーションさせてください、ふみの!」と呼び込んだのは、「No No Girls」の最終審査からちょうど1年後の2026年1月11日にデビューしたふみのだ。「東京出身の3人で、そしてこの街東京で、この歌を歌わせてください」とふみのが紹介し、「東京」を披露。スペシャルなハーモニーが響き合った。

一人ステージに残ったふみのは、ファーストアルバム『僕のすべてを知ってるような君だから』の冒頭を飾る「18」で、知られざる弱さをスケールの大きな歌に乗せる。シグネチャーのラベンダー色のエレキギターを抱え、ちゃんみなから贈られたデビュー曲「favorite song」、新曲「素直未満」と続けた。広大なステージをギター片手に駆け回り、堂々たるパフォーマンスで観客を引き込む。「次は私の新しい仲間がきます」と告げると、「No No Girls」で切磋琢磨したASHAとKOKONAによるTAKARAが登場。デビュー曲「Time is money」で初ステージの幕を開け、「Get High」へとつなぐ。水を得た魚のように、2人はステージ上で生き生きと自らの信念をスピットしていく。オーディエンスを見て笑顔を浮かべたASHAが「『BMSG FES』、全員で行けますか!?」と呼びかけ、「明るい夢」で締めくくった。

「ねえ、エディボーイって誰?」という声に歓声が上がり、edhiii boiのライブは、ステージに立つ決意を込めた「edhiii boi is here」でスタート。衰え知らずのパンチのあるラップを叩きつけ、「TOKYO」の曲中には「戻って来たぞ!edhiii boiが!」と叫ぶ。〈だけども諦めたくは無いんだ〉という歌詞を〈だけども諦めたくはなかった〉へと変え、最後は「本当に!ありがとうございました!」と深々と頭を下げた。

REIKOは「CHECK」に続き、「去年歌ったデビュー曲の『BUTTERFLY』、今年も、今日も、歌っていいですか?」「〈love you〉って歌う曲、一緒に歌おうよ」と問いかけ、デビュー曲「BUTTERFLY」へ。トレーニーとはしゃぎながら花道を進み、奥行きのある歌声と温かな人柄で、みるみるうちに会場をひとつにしていく。「手のひら見せて! 一緒に揺れようよ」と促して「for me」へ。ステージに膝をつき、「君」への狂おしい思いを歌い上げた。「恋、その熱くて少し苦しい感情がだんだん願いに変わる、そんな物語」と紹介し、新曲「君にじゃなくて、君と」を歌唱。「5回目の『BMSG FES』、2回目のお台場、僕にとってとっても感慨深いです。だからこの曲、絶対やらせてください。Team Cのみんな、入ってきて!」と呼びかけると、Aile The Shotaが登場。「相変わらずあなたは最高の音楽をやりますね」と笑顔を向けた。

「BMSG FES’25」に続き、「THE FIRST」のクリエイティブ審査でTeam Cが制作した「YOLO -You Only Live Once-」へ。Aile The Shota、SHUNTO(BE:FIRST)、REIKO、RUI、TAIKIと、STARGLOWのデビューをもって全員がデビューアーティストとなった5人が笑顔を交わし、瑞々しくひたむきな思いを届けた。

Aile The Shotaは「俺は『THE FIRST』から来て、ボーイズグループの誕生や彼らの活躍を一番近くで見てきたひとりだと思います」と語り、BMSG TRAINEEを呼び込む。「日本で一番ヤバいトレーニーを抱えているのはBMSGだってことをわからせる時間が来たぞ! 最もBMSGな私の開花宣言といこうか」と言い、トレーニーたちと楽しげに「開花宣言」をパフォーマンス。「俺たちが築いてきたこのステージ、好きなように楽しんで」と背中を押すと、KANTAを皮切りにトレーニーたちが華麗に踊る。ODORIも加わり、「ShyなBaby」、リミックスバージョンの「踊りませんか?」へ。「次の曲に全部を込めて歌いたいと思います。あなたのために一緒に歌いましょう!」と告げ、最新曲「ONGAKU」を披露する。曲中で「音楽は好きですか?」と問いかけ、音楽を愛する3万人超の観客と心を通わせ、「俺は、俺たちはあなたのおかげで夢を見れてます」「いろんな形の音楽でこれからもあなたと一緒にいれたら嬉しいです」と感謝を伝えた。

◆Ayumu Imazu「BMSG FES」初出演

稀代のオールラウンダーとして躍進を続けるAyumu Imazuは、「BMSG FES」に初出演。「CLASSIC」のイントロで高く脚を上げ、「『BMSG FES』、盛り上がってますか!?」と第一声を放つ。信頼を寄せるダンサーたちとともに、歌もダンスもハイレベルなパフォーマンスを繰り広げ、瞬く間に観客の心をつかんだ。「Superstar」に続き、「自分で言うのもなんですが(笑)、めちゃくちゃ話題になってるあの曲を初披露しようと思います。最後、みんながあったかい気持ちになってくれたらいいなと思います」と話し、温もりを感じさせるファーハットをかぶってチャートを席巻中の「結び」を歌唱した。

「Ayumu、最高!俺が出てきたってことは、あなたたちの体力が根こそぎ奪われる時間ですよ!」と予告し、Novel Coreが登場。Ayumu ImazuがBMSGとパートナーシップを締結する前の2023年にリリースされた「ex」を2人で披露する。花道ではコミカルなダンスも交え、会場を盛り上げた。「俺のライブは全員参加型。知らなかろうが知ってようが関係なく、誰も置いてかねえ」と口にし、「A GREAT FOOL」、「ビリビリ」で観客をジャンプさせる。「あやとりコンテニュー」では恒例の「もう1回!」コールも決まった。「皆さん、BMSGに不満持ってますよね? 僕が『BMSGのせいで!』と叫んだら、日頃の不満を込めて『お金が足りない!』と叫んでください」と呼びかけ、「お金が足りない」へ。約3万人が〈お金が足りない〉と叫ぶ光景は痛快そのもの。「EVER EVER GREEN」ではトレーニーと輪になって回り、「俺がBMSGで唯一のバンドマン、Novel Coreでした!」と言ってステージを後にした。

不穏なイントロに歓声が上がる。「BMSG FES’25」で披露された「Boogie-Woogie feat. Maddy Soma」だ。Aile The Shota、SOTA、SHUNTO、RYUHEI(BE:FIRST)、RAN、SEITO(MAZZEL)、RYUKI(MAZZEL)、TAKUTO、TAIKIがダンスを極めたような動きを見せ、NAOKO(HANA)が新たに加わる。圧倒的なダンススキルがぶつかり合う、緊張感に満ちたパフォーマンスだった。ビジョンには、道路脇で車を待つGOICHIの姿。RYUKIが運転する車が近づいてくる。師弟コンビ、前川一派による初のオリジナル曲「IPPA」が初お披露目となった。RYUKIが「俺たちが荒らしに来たぞ!」と凄めば、GOICHIも「総長!一発かましましょうよ!」とけしかける。

「裏切りはない」、「周りに感謝する」といった前川一派の信念が、シャープなトラックに乗って響く。「部員募集してます!」(RYUKI)、「夜露死苦!」(GOICHI)という捨てぜりふに会場が和んだところで、「カキーン!」という打球音が響き渡った。ビジョンに映し出されたのは「BMSG NINE」の文字。野球経験者のRUI、EIKI(MAZZEL)、KANON、LEOによる「My Story」だ。RUIが歌う〈あの日描いた夢への放物線〉という歌詞は、「THE FIRST」のテーマソング「To The FIRST」の一節を想起させる。努力を重ね、まっすぐ夢に向かうことの尊さを、4人が切なく伸びやかな歌声で伝えた。

SKY-HIが「皆さま、お久しぶり!」と登場し、「MINNA BLING BLING」でBMSG POSSEが遊び尽くすクルーであることを証明。Aile The Shotaの「Villains」では、BMSG POSSEの面々をフィーチャーし、個性の異なるラップと歌声がサイケデリックな音像の破壊力を増幅させた。一転して、耳に優しい音だけが存在するかのような「ROMEO」から、Aile The Shota、SOTA、MANATOによるShowMinorSavageのステージが始まる。リリースされたばかりの2nd EP『SIDE』収録曲「Gradation」で心地よさを広げると、Aile The Shotaが「類は友を呼ぶということで、『類友SWAG』という新曲を持ってきました」と紹介。普段の3人のノリがそのまま音楽になったような「類友SWAG」ではしゃぎまくった。Aile The Shotaが「もう1曲、この方を呼んでお届けしたいと思います!」と呼び込んだのは、2025年にBMSGに加入したSALU。コラボ曲「LTL」を披露し、心地よいフロウを届けた。Aile The Shotaが「このフェスにまさかこの人が。誇りに思います!」と語ると、SALUも「こちらこそ!」と応じた。

SALUは「In My Life」に続いて、2024年にリリースされたNovel Coreとのコラボ曲「PICTURE PERFECT」を披露。互いへの敬意を示すように固く握手を交わした後、SALUはSKY-HIとの関係について語り始めた。SALUとSKY-HIは15〜16年ほど前から共鳴し、共に戦ってきたが、2019年からは別々の道を歩むことになった。SALU自身が思うように音楽を続けられない時期を過ごす一方、SKY-HIは多くの仲間と大きな挑戦を続けた。今年6月のSKY-HIの武道館公演で、命を削るように音楽と向き合い、悩んでいる人を少しでも光の方向へ導こうとするSKY-HIの姿を目の当たりにしたSALUは、自分もそういうことのために音楽をやってきたし、生まれてきたと思い出させてもらったという。「俺は日高君の右腕にはなれなくても、右腕は優秀な右腕がたくさんいるから。右手中指と右人差し指になるために、BMSGのSALUとして活動していく」と決意を表明し、「In My Yours」に新たな始まりへの思いを込めた。

サイレンが鳴り響き、SALUが「誰かが来るかもしれない!誰だと思う?」と問いかけると、SKY-HIの「相棒!」という声が響く。2人が別々の道を歩み始めた2019年にリリースされたコラボ曲「Run Ya」だ。ステージ中央で手をタッチし、再び深い関係性を築いていくことを感じさせる2人。コラボアルバム収録曲「Things To Do」も披露した。SKY-HIが〈SALUと今日も笑って生きる〉と歌うと、SALUは笑顔を浮かべる。「15〜16年来のマイブラザー、SALUに大きな拍手を!」とSKY-HIが呼びかけ、SALUを送り出した。

◆SKY-HI、SALUとのコラボ曲をアカペラで披露

SKY-HIはアカペラでSALUとのコラボ曲「運命論」の自身のバースを披露。〈全て決まっていた お前がこのフェスに今日来ることもさ 全て決まっていた 俺がお前の見た夢を叶えることもさ〉。「Dystopia」につなぎ、気迫を爆発させたまま「It’s OK」へ。トレーニーとともに「No Flexin’」で盛り上げ、「Snatchaway」の〈こんなイケてるチームなんざ他にない〉というラインにも、確かな説得力が宿る。「Success is」は、〈ずっと愛してくれた人 最近知ったばかりの人 ありがとう 愛してる 言える人がいる It’s my success ありがとう 愛してる もらえる自分でいる〉という言葉で締めくくった。「まだラップし足りないんだって! なあSHUNTO!」と呼びかけ、「ID」へ。SHUNTO、RYUKI、GOICHI、TAIKIが、それぞれのラップスキルと人生をぶつけ合う。Novel Coreも初参加し、1人目に名入りのBMSGのフードを被る所以を知らしめる。終盤を担うのはもちろんSKY-HIだ。ステージには出演アーティストが集結。飲み物の入ったプラカップを片手に繰り広げられたBMSG POSSEの「Girlfriend」にはSALUも参加。SKY-HIが楽しげに絡みに行った。

SKY-HIが次の出演者として「LEE JISOO」の名前を呼ぶ。花道の先にあるステージ中央には、ギターを抱えたHANAのJISOOが立つ。ソロ曲「MISMATCH」の初披露だ。JISOOの周りにはHANAのメンバーが集まり、笑顔で〈Clap clap clap clap〉に合わせて手を叩いたり、JISOOを称えるように取り囲んだり、左右に大きく手を振ったりしながら、大切な仲間の門出を祝福する。夢を追って韓国から日本にやってきて、「No No Girls」に挑み、HANAとしてデビュー。その先に、こうした形でソロデビュー曲を初披露する瞬間が待っていたとは、なんと素敵なことだろう。多幸感を会場に染み渡らせるように、Ayumu Imazuが「Sugar Rush」を歌い、KANON、REIKOも参加。甘く溶けそうなハーモニーが夜空へと伸びていった。NAOYA(MAZZEL)が「BMSGに“かわいい”を振り撒きに来たよ!」と言い、HAYATOが「みんな、自分のことよしよししてあげてね!」と続けると、BMSG=Be MySelf Groupを体現するセルフラブソング「to me」へ。かわいさでお台場を魅了し、HAYATOが「今日の僕かわいい?」、NAOYAが「ナオは?」と問いかけると、「かわいいー!」の声が飛ぶ。NAOYAが「みんなが一番かわいいよー!」と叫び、2人は抱き合った。

国民的ヒット曲となったBE:FIRSTの「夢中」では、LEOがマイクを向けると、オーディエンスが〈来世でも 前世でも ずっと会いたくて〉と歌った。続いては、今年4月に開催された「THE GAME CENTER -FOOTBALL DREAM MATCH- in Saitama Stadium 2〇〇2」のために結成した、元サッカー部のSKY-HI、JUNON、ADAMと、サッカー愛好者のSOTA、RYUHEIによるユニット、BMSG STRIKERSの「Standing Here」。終盤には5人が激しく頭を振り、熱狂を巻き起こした。RYUHEIがカメラに手をかざすと、RUIが横から登場。「14th Syndrome」だ。ラップするTAIKIにSKY-HIが近づいて握手を交わす。昨年に続き、〈5years later ばっちりデビューしたぞ!〉と放ったTAIKI。SKY-HIの「次はedhiiiの番!」という声が高らかに響くと、edhiii boiをRUI、RYUHEI、TAIKIが楽しげに取り囲む。4人が出会った約6年前の光景が脳裏をよぎる。KANONとRYUHEIが歌で無限の伸びしろを感じさせ、RUIが〈だけど音楽は愛し続けて ずっと〉と歌う。最後は全員で大きな円を作り、ぐるぐると回った。思いがけないイントロに、ひときわ大きな歓声が上がる。「BMSG FES’24」のテーマソングのひとつ、BMSG MARINEの「Memoria」だ。プロデュースを担ったAile The Shotaに加え、LEO、edhiii boi、KAIRYU、TAKUTO、HAYATO、KANONが歌い上げ、TAKUTOのダンスも含めて、マジカルな時間を創出した。

◆HANA「NON STOP」で幕開け

HANAのステージは「NON STOP」で幕を開けた。NAOKOがマイクを向けると、約3万人が〈Bigger than Fuji〉と歌い返す。CHIKAが「そんなもんか、お台場!」とシャウトし、MOMOKAがラップで畳みかける。CHIKAは赤い髪が地面につくほどのけぞり、ほぼブリッジの体勢で歌唱。まさにブラキオサウルスを思わせる迫力だ。火柱が上がる演出とともに「Burning Flower」、会場全体の大合唱を巻き起こした「Blue Jeans」と続く。NAOKOが「どうかあなたのそばで優しくて温かい花が咲きますように」と語り、デビュー曲「ROSE」へ。CHIKAが「『BMSG FES』、まだまだいけるよなー!」とシャウトし、「ALL IN」に突入する。YURIは「男も女も関係ねえんだよ! ぶち上がれ!」と、性別をはじめ、あらゆるカテゴリーを取り払い、音楽ファーストを掲げるBMSGの理念を凝縮したようなメッセージを放った。

初日のトリを務めるSTARGLOWのロゴがビジョンに映し出された。「Green Light」を歌い踊る5人の表情には気合がみなぎる。ADAMが「『BMSG FES’26』、初日のヘッドライナーを務めさせていただくSTARGLOWと申します!」と挨拶。大役に懸ける思いが、表情からも伝わってくる。STARGLOWのフレッシュな感性がそのまま詰まった「Drivin'’My Life」を終えると、KANONが「偉大なる先輩方がここまで大かまししてくれたので、僕たちもここで皆さんを楽しませたいと思います。去年ここで披露した『Moonchaser』とはまるで別のものを見せたいと思います!」と宣言。ハンドクラップが広がる中、STARGLOWにとって初ライブとなった「BMSG FES’25」の1曲目「Moonchaser」を成長した姿で届け、3万人を超える観客の腕を楽しげに揺らした。TAIKIが「世界一でっかい夢を叶えにきました! よろしくお願いします!」と言って、ラップパートへ。GOICHIへつなぐ。「ヘッドライナーは光栄ですが、簡単には考えてません。愛と感謝とリスペクトを持ってここに立たせてもらってます。BMSGのカルチャーを一緒に作り上げてくださって本当にありがとうございます!」とTAIKI。続く「USOTSUKI」で強い覚悟をにじませた。

ステージにはMAZZELが加わり、総勢13人が並ぶ。「BMSG FES’26」に向けて制作された、MAZZELとSTARGLOWのコラボ曲「Nameless MythS」だ。今はまだ名もなき者たちがもがき、手を取り合いながら、自らの未来を神話へと変えていく。そんなメッセージが昇華される中、SEITOが4本指を立て、〈4年後の9月 あのステージで待つ〉と力強く歌い放った。トレーニーとして「BMSG FES’22」のステージを見つめ、いつか自分もあの場所に立つと夢見ていた4年前のSEITO。その決意が実を結んだことをはじめ、13人それぞれがデビューに向けて積み重ねてきた努力の日々が胸中をかすめる。

SKY-HIが「ありがとうございました!」と声をかけ、「THE FIRST」を経て「MISSIONx2」で夢をつかんだRANを抱き寄せ、労った。最後の曲は、「BMSG FES’25」のテーマソング「GRAND CHAMP」。原曲にHANAとSTARGLOWも参加し、新たにふみのとTAKARAのバースが加わった。花火が打ち上がり、初日の幕が下りた。

◆BE:FIRST、2日目のトップバッター務める

2日目のオープニング映像では、LEONとKAITOが歩く大地に草木が生い茂っていた。場内のB-SIDE AREAに設置されたフラワーディスプレイやステージセットにも草木が加わった。2日目のトップバッターはBE:FIRST。「Boom Boom Back」で火柱が上がり、SOTAが「2日目の皆さんすいません! 1発目から事務所イチ躍らせる曲持ってきました!付いてこいよ!」とシャウト。6人のキレのあるダンスに呼応し、観客も一気に熱を帯びる。SHUNTOが「What’s up!『BMSG FES』!」と声を上げ、「後ろの方まで付いてこいよ!」と「Brave Generation」へ。初年度から「BMSG FES」の熱量を押し上げてきたアンセムだ。LEOが「BMSGは俺らだけじゃないんだわ。知ってると思うけどね。最初に紹介しなきゃいけない人たちを呼び込まないとだよね。まずは僕たちがBE:FIRST! あちらが俺らのBIG BOSS!」と話すと、フロートの上で笑顔を浮かべるSKY-HIがビジョンに映る。フロートに乗った仲間たちをネームドロップし、「俺らがBMSGです! どうぞよろしく! 言葉はいらないから、全部音楽で置いていきます!」というLEOの言葉から、Novel Coreを皮切りに「Brave Generation -BMSG United Remix-」へとつないだ。

REIKOはRAN、Ayumu Imazu、ADAMと「So Good」を歌い、「みんなで良い1日にしよう。行こうぜ、BE:FIRST!」と盟友の名を呼ぶ。RYUHEIが「What’s the next song!」と声を上げ、「Set Sail」へ。冒頭の「Boom Boom Back」に続き、とことん躍らせるセットリストを展開。「Missing」が暑さの残るお台場の空に伸び、SHUNTOが「みんなで歌えますか?」と「Blissful」へ誘う。LEOがムービングステージから「落ちるなよ」と声をかけると、RYUHEIは「ぎりぎりを攻めたいタイプ」と返し、軽妙なやりとりで笑わせる。JUNONが〈世界中がplayground〉と歌った後、「歌えるかー!」と呼びかけると、客席から腕が上がり、歌声が響いた。「Bye-Good-Bye」でもたっぷりと踊り、踊らせ、SOTAが「楽しい! 楽しい! 楽しい!」と声を弾ませた。

◆ふみの、ADAMとコラボ

ふみのは、親友に向けて書いた「ホットライン」をADAMとコラボレーション。声質もスタイルも異なる2人が、美しいハーモニーを響かせた。Aile The Shotaは、この日サブステージを盛り上げたRHT.を「世界を目指すには欠かせないのはダンス」と紹介して呼び込み、「開花宣言」を披露。「夏の曲1曲歌ってもいいですか?」と語りかけ、「向日葵花火」を届けた。SALUはAKLOを招き、コラボ曲「Airplane Mode」を披露。「BMSG FES」史上初めて、BMSG所属アーティスト以外のゲストが登場するという新たな展開が生まれた。

YURIが「今ここで音楽楽しめるやつどれだけいんの!?」とすごんだ「ALL IN」でHANAのステージが締めくくられた後、2日目のヘッドライナー、MAZZELが登場。一挙手一投足に研ぎ澄まされた気合がみなぎる「The Voice」を終えると、ビジョンに「10・11 Headliner MAZZEL」の文字が映し出された。地鳴りのような声援が沸き起こる。RANが「お台場! 宴を始めようか!」と開宴を宣言。「BANQUET BANG」の曲中、SEITOは〈大丈夫全員世界まで連れていく〉と歌詞を変えて約束する。TAKUTOが「付いてこいよ、お台場!」とアジテートし、不敵な笑みを浮かべたRANは「BMSG、待たせたな!」と叫ぶ。そして「じゃあ俺たちと遊びを始めようか」と続けた。トレーニーとしてBMSGに所属してから5年強。RANの歩みと挑戦の歴史が、ひとつの節目を迎えたように映った。「J.O.K.E.R.」では、簡単には混ざり合わないほど異なる8色の個性が痺れる摩擦を起こす。美しいピアノの調べから、新曲「Touch」の初披露へ。EIKIの切ない歌声で始まる、温かなラブソングだ。

◆STARGLOW、最終日タップバッター

ついに最終日。オープニング映像では、LEONとKAITOが歩く大地に花が咲き、2人が笑顔で顔を見合わせる。フラワーディスプレイとステージセットにも花が加わり、3日間を通して大地が芽吹き、花開いていく演出が完成した。

トップバッターはSTARGLOW。ハンドクラップに包まれながら「Moonchaser」を披露し、TAIKIが「声出せるの!?」と煽って、会場の熱気を引き上げる。TAIKIがBOSSのSKY-HIから出演者をネームドロップすると、「BMSG FES’23」のテーマソングのひとつ、BMSG EASTによる「The Sun from the EAST」で、日替わりのメドレーブロックが始まった。

MAZZELは「So Strawberry」で3万人超をときめかせ、ふみのは「うたかた」で爽やかな風を吹き込む。TAKARAは新曲「Rich by risk」で、何にも左右されない強い意志を示した。SALUはKohjiyaと「247」を披露。Novel Coreは、こう語った。「BMSGはその都度新しくなっていく景色、環境、それに伴ってくる責任一つひとつと向き合って姿形を変え続けてきた。ただひとつ、(SKY-HIが)俺を渋谷の焼肉屋で口説き落としたあの日から何ひとつ変わってないのは、良いエンターテイメントをより良い形で世界に届けていくという理念です。音楽のジャンル、ルーツ、人種、国籍、性別、年齢、信仰、ありとあらゆるカテゴライズは可能性を狭めるものではなく、今まで出会ったことのない人や出会ったことのない景色と出会う可能性を作ってくれるものだと心から信じてます」。多様なアーティストが集い、互いの個性を認め合う「BMSG FES」の根底にある理念を、力強い言葉で伝えた。

それぞれ異なる背景を持つアーティストたちが、音楽で通じ合い、刺激を与え合いながら成長していく。そんな幸福な場所、5年目の「BMSG FES」の大トリを務めるのはBE:FIRSTだ。残すところアメリカ・ニューヨーク公演のみとなった初のワールドショーケースで披露しているグローバルEP『WATCH ME』のタイトル曲「WATCH ME」から、会場の空気を一変させる。音数を絞ったトラックに、BE:FIRSTの真髄が凝縮されたパフォーマンスが融合する。『WATCH ME』収録曲「DEAD EYES EVERYWHERE」を日本初披露し、デビュー5周年記念日の11月3日にリリースされるアルバム『BE:4U』から、先行配信曲「It’s not a bad life」を世界初披露。畏怖すら覚える貫禄と凄みで、観客を圧倒していく。MCはなし。「Rondo」でSHUNTOは口上を〈噂のボーイバンドがフェスのトリに参上〉と変え、このステージに懸ける気迫を言葉に託した。「BE:FIRST ALL DAY」では、生涯BE:FIRSTであり続けることを、ホームともいえるこの場所で誓った。「BRUCE WAYNE」で締めくくり、BMSG第1弾グループとしての矜持を見せつけた。

◆SKY-HI、BE:FIRSTを称賛

SKY-HIは「最高のトリを務めてくれたBMSG最初のボーイバンド、BE:FIRSTに大きな拍手を!世界一かっこいいよ! そして、世界一かっこいいいろんなアーティストが集まってるぜ!」と賛辞を送る。「GRAND CHAMP」のアウトロでは、「世界まで行くぞー!また来年会いましょう!! We are BMSG!」と叫んだ。カラフルな花が咲き誇るステージセットのビジョンには、「Go live your dream」(夢を叶えろ)というメッセージが映し出された。「THE FUTURE IS YOURS」(未来はあなたのもの)から、「Go live your dream」(夢を叶えろ)へ。変わらないために変わり続け、さらなる輝く夢をつかむために、BMSGが未来へ向けて大きな一歩を踏み出したことを実感させる3日間だった。(modelpress編集部)

文:小松香里