陸上自衛隊として初の純国産ヘリコプター、OH-1がAAM(空対空ミサイル)の実射訓練を行いました。
空対空ミサイルの発射を操縦席から捉えたショットが公開
陸上自衛隊・高遊原分屯地は2026年10月10日、OH-1観測ヘリコプターによるAAM(空対空ミサイル)の実射訓練の様子を公式X(旧Twitter)で公開しました。
OH-1は川崎重工が開発し、1996年8月6日に初飛行した陸上自衛隊として初の純国産ヘリコプターで、「ニンジャ」という愛称があります。
観測ヘリコプターとはいえ、隠密性や生残性を高めるために、AH-1「コブラ」やAH-64「アパッチ」といった攻撃ヘリコプターに似た外観が特徴です。
乗員は2名で、コックピットは、いわゆるタンデム配置と呼ばれる前後に乗り込む形をとっています。これにより胴体幅は約1mに抑えられており、前方レーダー反射面積の抑制や目視での被発見率低下を図っています。
4枚翼のメインローターには、川崎重工が独自開発した無関節(ヒンジレス)ローターハブ構造を採用し、優れた操縦応答性が確保されています。
加えて尾部ローターも安全性と静粛性の高い構造をしているほか、高性能な自動操縦装置を装備しているため、パイロットが操縦装置から手を放しても自動的にバランスを取ってホバリング(空中停止)することができます。
その一方で、高性能を追求した結果として調達コストが上昇し、生産は試作機を含め38機で終了。データリンク装置を搭載していなかったため、リアルタイムでの情報共有ができないなど、現代戦への対応において課題も残されました。
今回の実射訓練は北海道の静内対空射撃場で実施され、高遊原分屯地はミサイル発射の瞬間をコックピット内から捉えた貴重な画像も公開しています。
同分屯地は公式SNSに、訓練の画像と共に「『一発必中』をスローガンに、整備員とパイロットが一丸となり訓練に臨み、練度向上を図りました」とコメントを寄せています。