次世代のエネルギーは“アンモニア!?” ダイハツが初公開したエンジンの新たな選択 現状の課題は“臭い”と“インフラ”

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2026年10月13日、千葉県の幕張メッセで開幕した「ジャパンモビリティショー ビズウィーク 2026」で、自動車メーカーのダイハツは、軽自動車用のアンモニア/水素混焼エンジンを公開しました。

アンモニアで動くエンジン!?

 2026年10月13日、千葉県の幕張メッセで開幕した「ジャパンモビリティショー ビズウィーク 2026」で、自動車メーカーのダイハツは、軽自動車用のアンモニア/水素混焼エンジンを公開しました。

 このエンジンは、基本骨格に既存のダイハツ車のエンジンを採用していますが、プラズマリアクターを搭載し、アンモニアから水素を生成することで、本来は燃えにくいアンモニアと水素を混合して燃料として使用する点が大きな特徴となっています。

「車内のタンクに充填した液体アンモニアをエンジンに供給し、プラズマを使って瞬時にアンモニアを分解して水素を作るという仕組みになっています」と担当者は話します。

 アンモニアを燃料として利用する場合、水素とは異なり、長期保存が可能な点が大きな特徴とのことです。

「メタンガスとプロパンガスの中間くらいの分子量、分子サイズなので、基本的にはプロパン用のタンクと同じ構造でいけます。水素のようにカーボンファイバーなどを使う必要はありません」

 アンモニアの場合、LPG車などに使用するボンベに若干の改良を加えるだけで、燃料タンクを開発できるとのことです。また、一部の部品などを除き、基本構造には既存の内燃機関用の部品を流用できるようです。

 さらに、アンモニアは、化学肥料の製造などですでに利用されている、窒素と水素からアンモニアを生成する「ハーバー・ボッシュ法」によって製造できるため、安定供給が可能であり、インフラ整備の面でも優れているといいます。既存の技術をベースに活用できることが、このエンジンのメリットです。

排気やインフラなど解決すべき問題は多いが?

 現状では、このエンジンは開発段階にあり、燃費や航続距離などは明らかにされていません。特に、触媒の開発が重要になるとのことでした。

「排出されるのは窒素と水であるべきなのですが、現状ではアンモニアが少し残っている状態となっています。刺激臭をまき散らしながら走るわけにはいかないので、現状では、触媒が冷えているときの処理が課題になっています」

 今回、エンジンを展示した大きな狙いの一つは、他企業に協力を呼びかけることにもあるそうです。アンモニアは毒物・劇物に該当するため、安全かつ安定的に利用するには、インフラの整備に加え、法改正も不可欠となります。

「やはり、実物がないと、机上の空論になかなか皆さん時間を割けないので。安全に関する法改正といった方向に進むことができれば」

 担当者によると、今後はインフラ整備や技術開発、法制度の整備などの面で協力できる企業を募っていくそうです。

 ちなみに、人間などのおしっこにもアンモニアが含まれていますが、純度などの問題で燃料として再利用することは不可能とのことでした。