これ1本で全部オッケー!? ただ安いだけじゃない、アンドゥリルの新型迎撃ミサイルの性能とは

空き家の85%、1年後も空き家

巡航ミサイルから極超音速飛翔体まで幅広い脅威に対応でき、さらに低コストという驚きの新型地対空ミサイルを、アンドゥリル社が発表しました。

2段式の迎撃ミサイル「スティールフィン」

 アメリカの防衛企業アンドゥリルは2026年10月12日、低コストの地対空迎撃ミサイル・ファミリー「スティールフィン(Steelfin)」を発表しました。ウクライナ戦争が消耗戦の様相を呈するなかで、西側各国とも安価で大量生産向きの装備の導入に動いており、複数の企業が低コスト迎撃ミサイル開発に乗り出していましたが、アンドゥリルもこれに参戦したかたちです。

 スティールフィンの特徴は、単一の設計のもとで幅広い脅威に対応できること、そしてコスト面で攻撃者より優位性を持つことです。同社は「巡航ミサイル、弾道ミサイル、極超音速ミサイルを含む現代のあらゆる脅威に対して、コスト、数量、能力の優位性を与える」と述べています。

 これを実現するのが、第1段ブースターと第2段迎撃体からなる2段式構造です。ミサイルを加速させる第1段ブースターは、射程や性能の異なる複数タイプが用意されます。また、第2段迎撃体は共通化されたモジュール式の設計により、レーダー、赤外線など異なるシーカーを、大規模な再設計なしに搭載できるようです。つまり、飛翔性能の汎用性を第1段ブースターが、誘導方式の多様性を第2段迎撃体が備えることで、異なる性能・飛行特性の脅威に対応できるのです。

 既存システムとの統合も考慮されており、M903A2(パトリオット・ミサイルの発射装置)やMk.41垂直発射装置、タイフォンなどの発射装置、そしてイージス・システムなどの射撃管制システムとの互換性を有するとのことです。

 同社は基本モデルによる弾道試験がすでに終了しており、来年にも各種の派生型のテストを開始するとしています。

【目的に応じて交換可能!】スティールフィンのモジュール構造を解説(動画)