「早急に解決することが何よりも重要」キャリック監督、マンCの財務違反問題に初言及…現役時代を振り返り複雑な心境も吐露

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 マンチェスター・ユナイテッドのマイケル・キャリック監督が、ライバルの財務違反に関して自身の見解を示した。イギリスメディア『マンチェスター・イブニング・ニュース』が伝えている。

 プレミアリーグは2023年2月に115件の財務違反でマンチェスター・シティを告発。2024年9月~12月に審理が行われた後、長らく音沙汰がなかったが、先月25日に事態が進展。『ジ・アスレティック』など大手メディアが、115件のうち114件が違反として認定されたことを報じた。

 現時点でプレミアリーグは公式声明を発表しておらず、制裁内容は未定。勝ち点剥奪や罰金、リーグからの除名などあらゆる可能性が検討されている一方、マンチェスター・シティは控訴を行うとともに無罪を主張している。

 マンチェスター・ユナイテッドのクラブ関係者は一連の問題に関して、ここまで沈黙を貫いてきたが、10日に行われるプレミアリーグ第6節のトッテナム・ホットスパー戦に向けた公式会見に出席したキャリック監督が、初めてこの一件に言及。

 現役時代の2011-12シーズン、2017-18シーズンのプレミアリーグでライバルの後塵を拝して2位フィニッシュとなっていた元イングランド代表MFは、タイトルを再分配すべきかどうかについては明言を避けつつも、自身やチームメイトがプレミアリーグ優勝の喜びを奪われたと率直な思いを語った。

「サッカーの世界において、勝利への追求やその感情、勝った時の感覚というのは、その瞬間にこそあるものだ。成功しようが、敗北しようが、あるいは不運に見舞われようが、サッカーの素晴らしさやトロフィー獲得を目指すことの美しさは、そこに至るまでの過程と、そして最後の結末にあると言える」

「一度それが終わってしまえば、どんな形であれ、あの時の感覚を取り戻すことはできない。頂点に立つこと、それこそが我々全員が渇望する感覚なんだ。過去に何があったかはさておき、結局のところ重要なのは、その瞬間にどう感じたか、ということ」

「参加者として、そしてプレーヤーとして――サポーターも同じ思いだろうが――あの瞬間にこみ上げる感情こそが、我々がこの競技をこれほど愛してやまない理由だ」

 一方、マンチェスター・シティの控訴手続きが完了した時点で明確な答えを出すとしたものの、前述の2011-12シーズンに関して14年経ってからメダルを受け取ったとしても、それは無意味なものになるとの心情も語っている。

「現時点ではまだ決着がついておらず、その件については今後判断したいと思う。どんなスポーツの歴史においても言えることだが、メダルというのは、後になってから手に入れたとしても、それほど大きな意味を持たないのではないだろうか」

「我々が目指し、追い求めているのは、勝利を掴み取る『その瞬間』なんだ。メダルがどうこうと言うわけではないが、後から手に入れたところで、最初に勝利した(あるいは勝利を逃した)あの時の感情までは取り戻せない。結局のところ、我々はその感情のためにプレーしているのだからね」

 最後に、マンチェスター・シティの控訴によって最終決着には再び多くの時間を要する見込みである中、「現在の状況がどうなっているのか、先行きが見えない状態だ。早急に解決することが何よりも重要であり、皆にとって最善のことだ」と他クラブの多くの関係者と同様に、この一件の早期決着を求めた。