「エンジンかけてるから大丈夫」猛暑の車内に幼いきょうだいを残した母が事件を起こしてしまうまで

カリフォルニアロール誕生はいつ


「子どもが2人とも、ぐったりしていて起きないんです」119番通報を受けた救急隊が駆けつけたのは、公園の駐車場。車のそばでは、母親が必死に助けを求めていました。幼いきょうだいは意識がなく、すぐに救急車へ運び込まれます。
『その日、事件はニュースになった』第201話から始まるこちらの物語は、実際に起きた事件をもとに、作者が人物や展開を再構成したフィクションです。
車内に子どもを残し、母親が交際相手と会っていた――。ニュースになれば、事件はその一文で語られてしまいます。しかし本作が描こうとしているのは、刺激的な事件の再現ではありません。なぜ母親はこんな選択をしたのか。その前に、誰かが異変に気づく機会はなかったのか。物語は事件から時間を巻き戻し、悲劇に至るまでの日々をたどっていきます。
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最初から、子どもを顧みない母親だったわけではない主人公R奈。本作を読んでいて息苦しくなるのは、悲劇が一度の突発的な判断だけで起きたわけではないからです。R奈は、幼い子どもたちを家や車内に残すことを繰り返します。周囲から危険だと指摘されても、「これまでは大丈夫だった」という経験が、根拠のない自信に変わっていきます。

本作は、母親であることと一人の女性として生きることを対立させるのではなく、どこで守るべき一線を越えてしまったのかを描いています。
先に待つ出来事がわかっているからこそ、一話ごとに胸が締めつけられますが、それでも目をそらさずに読みたい作品です。「なぜこんなことが起きたのか」ではなく、「どうすれば起きる前に止められたのか」。その問いを、ぜひ本編でお確かめください。
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