“スパイ行為”容認のサウサンプトン指揮官に6週間の出場停止処分…執行猶予付きで指揮継続可能に

世界の日本食ブーム 今何度目?

 イングランドサッカー協会(FA)は7日、サウサンプトンを率いるトンダ・エッカート監督にサッカー関連活動への6週間の出場停止処分と2万8000ポンド(約580万円)の罰金を科したことを発表した。

 日本代表MF松木玖生が所属するサウサンプトンは、昨シーズンのチャンピオンシップ(イングランド2部リーグ)を4位で終えてプレミアリーグ昇格プレーオフに進出。準決勝でミドルスブラを2戦合計2-1で下し、ハル・シティとの決勝へ駒を進めた。

 しかし、準決勝ファーストレグの前から対戦相手であるミドルスブラの練習場へスタッフを送り込み、トレーニングの様子を盗撮していたことが発覚。2部リーグから4部リーグまでを統括するイングリッシュ・フットボール・リーグ(EFL)は独立委員会による審理を経て、サウサンプトンの昇格プレーオフ追放と2026-27シーズンのチャンピオンシップにおける勝ち点「4」の減点処分を発表した。

 スパイ行為を許可していたとされるエッカート監督はサポーターに謝罪しつつ、自身がかつてアシスタントコーチを務めていたイタリアやドイツでは偵察行為が常態化していると主張。その上で「言い訳にするつもりは一切ない。ただ、私が育ってきたフットボール界の環境、その文脈を皆さんに伝えたいだけなんだ。イングランドには異なるルールがあり、EFLには異なるルールが存在する。私はそれを知っておくべきだった」と反省していた。

 この度FAが科した6週間の出場停止処分には2027-28シーズン終了までの執行猶予が認められており、今後もトップチームの指揮を執り続けられる見通しだ。イギリスメディア『BBC』によると、FAは3カ月の出場停止処分を検討していたが、独立委員会は「相当な情状酌量の余地、とりわけ真摯な反省の態度」を評価し、発表された処分内容に落ち着いたという。

 これを受け、サウサンプトンは「この結果により、クラブの歴史における残念な時期に終止符が打たれた。二度とこのような判断ミスがクラブで起こらないよう対策が講じられることを願っている。この機会に、この過程を通して変わらぬご支援をいただいたサポーターに感謝申し上げます。我々のファンベースは他に類を見ないものであり、ともに明るい未来へ歩みを進めていくことを楽しみにしている」と声明を発表。また、オーナーのドラガン・ソラク氏は次のようにコメントしている。

「独立委員会が決定を下し、結果が出たことを嬉しく思う。我々はすでに十分な苦しみを味わってきた。委員会がそのことを認めてくれたことに感謝している。監督はこの件から学び、執行猶予付きの判決によって引き続き職務を遂行できると確信している。トンダはヨーロッパで最も有望な若手監督の一人であり、彼がチームを成功に導いてくれると確信している。これまで以上に支援を必要としていた時期に我々を支え、多大なサポートを示してくれたファンに感謝している」

「FAによる手続きが有益な経験だった。トンダは委員会に対して率直に話す機会を与えられ、委員会は彼が単に判断を誤った善良な人物であることを理解してくれた。EFLの手続きについて同じことは言えない。彼らが我々に取った対応は決して忘れることができない。しかし、今はクラブの素晴らしい未来に目を向けるべき時だ」