さいたま東部に120haの「巨大な街」が誕生へ 鉄道延伸とまちづくりを同時着手! 「新駅」周辺開発の検討が本格化

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埼玉高速鉄道線の岩槻延伸に向けて、浦和美園~岩槻間に設ける中間駅(仮称)周辺のまちづくりの検討が進んでいます。

土地区画整理事業の区域案が明らかに

 さいたま市は2026年10月、埼玉高速鉄道線の岩槻延伸に向けて、浦和美園~岩槻間に設ける中間駅(仮称)周辺の土地区画整理事業の事業実施想定区域を明らかにしました。土地区画整理事業は鉄道延伸と同時着手を目指し、約120haに1万人が定住する街を形成するとしています。

 延伸区間は、さいたま市東部に位置する浦和美園~岩槻間の約7.2km。設計最高速度120km/hの複線で整備されます。途中に「埼玉スタジアム駅(臨時駅)」と「中間駅」を新設することが想定されています。

 延伸後、岩槻~永田町の所要時間は現行の約66分(大宮と池袋で乗り換え)から約52分に、大宮~埼玉スタジアム間の所要時間は現行の約31分(南浦和と東川口で乗り換え)から約22分(岩槻乗り換え)に短縮する見込みです。

 埼玉県とさいたま市は2026年3月末、営業主体となる埼玉高速鉄道と、整備主体となる鉄道・運輸機構に対して、延伸に関する事業実施を要請しました。今後は2029年度以降の都市計画決定・工事施行認可を経て、2041年4月の開業を目指すとしています。

 中間駅の計画地(岩槻区浮谷)は現在、農地と山林が約半数を占める市街化調整区域です。南側には目白大学さいたま岩槻キャンパスが立地し、西側には国道122号と東北自動車道が通っており、岩槻ICまでは約3.5kmの場所です。

 また、首都高S2埼玉新都心線を東へ延伸して東北道へつなげる核都市広域幹線道路の計画があり、産業集積拠点の新たな候補地区にも指定されています。

 中間駅は「目白大学の北側」に整備する想定で、大学正門から続く並木道の動線を活かし、駅や駅周辺施設の配置を検討する方針です。中間駅周辺には住宅や商業施設、公園、産業エリアを整備し、駅まで徒歩10分程度(半径約800m)圏内に都市機能が集約するように機能を誘導します。

 市は2026年8月から「地下鉄中間駅周辺まちづくり官民連携プラットフォーム」に参加する民間事業者の募集を開始しました。駅前空間の検討にあたっては、地域住民や周辺企業などの多様な関係者との対話を重ねた上で、必要な機能やデザインのイメージを検討するとしています。

 中間駅周辺のまちづくりでは、土地区画整理事業を活用。市は事業の実施にあたり、事業費と事業期間の面で優位性を持つ「区域案A」と、周辺市街地との一体整備による波及効果が期待される「区域案B」の2案を提示しました。年度内を目途に1案に絞り込むとしています。

 市は今後、延伸事業と土地区画整理事業を一体的に進めるため、両事業の同時期着手を目指す方針。速やかな人口定着を促すため、駅周辺の商業施設や高層住宅エリアなど「先行整備エリア」を設定し、中間駅開業時のまちびらきを目指すとしています。計画人口1万人への到達は、駅開業後おおむね15年を見込んでいます。