東京都公園協会が、「東京水辺ライン」の運航を再開します。使用されるのは、災害時に物資輸送などを担うために新造された防災船。平時は観光船として隅田川を巡ります。
「新たな防災船」で運航を再開
東京都公園協会は2026年10月2日、休止していた「東京水辺ライン」の運航を、10月17日(土)より再開すると発表しました。
東京水辺ラインは東京港や隅田川、荒川などを運航する水上バスで、これまでは都が所有する「さくら」「あじさい」「こすもす」の3隻を、都公園協会が借り受けるかたちで運用されてきました。これらの船舶は、平時には観光船として利用される一方、災害時に物資や人員を輸送する「防災船」としても役割を果たすのが特徴です。
ただし、この3隻はいずれも建造から30年以上が経過する老朽船であり、すでに都によって廃船が決まっています。これに伴い、東京水辺ラインも2026年1月18日から運航を一時休止していました。
その一方、都はことし新たな防災船である「らいでん」と「しらぬい」の2隻も建造。このほど、主に「らいでん」を使用して、東京水辺ラインの定期運航が再開することとなりました。
新造船「らいでん」は定員約140名、全長29.8m、総トン数73トンの大型防災船です。隅田川などの河川において、多くの物資や人員を輸送する能力を有します。ちなみに、もう1隻の「しらぬい」は定員約30名、全長17.5mと小型で、主に狭い河川での運用を中心に想定しています。
これまで通りの運航を再開するのは、隅田川を行く定番コースとして人気だった「浅草・お台場クルーズ」です。運航日は、主に水曜日から日曜日を予定しています。
また従来の「いちにちゆらり旅」はコースを一部変更し、「隅田川ゆらり縦断クルーズ」へとリニューアルされます。こちらは隅田川の上流や臨海部をゆっくり周遊するコースで、11月15日(日)に運航する予定です。
なお「浅草・お台場クルーズ」の乗船券は公式サイト、および各乗り場の券売所(当日券のみ)での販売となります。「隅田川ゆらり縦断クルーズ」は、インターネットからのみ申し込み可能(完全予約制)で、運航の1か月前から予約を受け付けるとしています。