ガザ衝突3年、和平計画形骸化=イスラエル攻撃続く―ハマス武装解除望めず

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 【カイロ時事】パレスチナのイスラム組織ハマスによる対イスラエル奇襲攻撃を機に、イスラエルがパレスチナ自治区ガザで大規模軍事作戦を開始してから7日で3年たつ。双方はトランプ米大統領主導の和平計画の一部に合意し、昨年10月10日に停戦が発効したが、イスラエルは規模を縮小させつつガザへの攻撃を継続。ハマスの武装解除も進展は望めず、和平計画は形骸化している。
 停戦を巡る交渉の仲介役を担うカタールのムハンマド首相兼外相は9月25日、米CNNテレビのインタビューで、イスラエルについて「停戦違反だらけだ」と述べた。
 ムハンマド氏は、イスラエル軍が攻撃を続け、合意で約5割と定められた範囲を超えるガザの約7割の地域を占領していると非難。ガザに入る支援物資を運ぶトラックは一日600台と約束されていたが、実際は一日150台程度にとどまり、イスラエルの行動は「和平計画に逆行している」と断じた。
 和平計画は、ガザでの(1)ハマスの武装解除(2)イスラエル軍撤退(3)「国際安定化部隊(ISF)」展開―などもうたう。トランプ氏は7月末、ハマスが武装解除を含め同意したと発表したが、イスラエルのネタニヤフ首相は「ハマスの武装が本当に解除されるまで軍を撤退させない」と述べ、工程表を拒絶した。
 イスラエル軍幹部は10月1日、ガザの約40カ所に新たな前哨基地を設置したと明かし、現在ハマス部隊の指揮系統の破壊や武器の押収などを進めていると述べた。
 一方のハマスは7月、2007年から実効支配してきたガザの「行政当局の解散」を発表するなど、表向きは和平計画順守の立場を強調している。
 しかし、実際のところハマスはガザ支配を続けるつもりだとの見方が強い。パレスチナ人政治学者ジハード・ハラジン氏は、ハマスについて「権力に執着している」と強調。軍事部門「カッサム旅団」を解散する考えもなく、武装解除同意は、事を荒らげずにやり過ごすための「時間稼ぎにすぎない」と指摘する。 
〔写真説明〕5日、パレスチナ自治区ガザ北部のジャバリア難民キャンプで建物屋上から街を見下ろす子供ら(AFP時事)
〔写真説明〕イスラエル側(手前)から、境界のフェンスを越えてパレスチナ自治区ガザに入るイスラエル軍の戦車=2023年12月(EPA時事)