JALが上級会員制度「FLY ON プログラム」の変更を発表。ANAに続く動きで、「JGCプレミア」がJGC会員でなくても達成可能な「JMBプレミア」に変わります。
「JGCプレミア」が誰でも狙える「JMBプレミア」に
ANA(全日空)が上級会員向けサービスの見直しを発表した翌日の2026年9月30日、JAL(日本航空)も「FLY ON ステイタス基準およびサービス内容の一部変更について」という案内を公開しました。ANAの変更では、一部で失望の声も聞かれましたが、JALのサービス内容はどのように変わるのでしょうか。
JALの利用客向けステイタスは、生涯有効な「Life Status プログラム」と、1年間の搭乗実績で決まる「FLY ON プログラム」の2種類があります。今回変更が発表されたのは、後者のFLY ON プログラムです。
このプログラムは、搭乗ごとに貯まる「FLY ON ポイント(FOP)」や搭乗回数に応じて、翌年4月から翌々年3月まで「JMBダイヤモンド」「JGCプレミア」「JMBサファイア」「JMBクリスタル」といったステイタスが与えられるものです(基準に達した場合は、翌年4月を待たずにステイタスごとのサービスが提供されます)。
今回の変更における最大のトピックは、上位ステイタスのひとつ「JGCプレミア」の付与条件を見直し、名称を「JMBプレミア」に改めることです。
これまでJGCプレミアの資格を得るには、搭乗実績に加えて「JALグローバルクラブ(JGC)」の会員であることが条件でした。しかし2024年度からJGCの入会基準がLife Status プログラムに移管され、入会のハードルが上昇。これにより、JGC会員以外にとっては「JMBサファイアの次はJMBダイヤモンド」という、いびつな状態になっていました。
今回の見直しで、JGC会員という条件が撤廃され、他のステイタスと同様に搭乗実績のみで「JMBプレミア」の資格を得られるようになります。
ステイタスの条件変更にともない、特典内容も見直されます。対象となるのは「マイル有効期限の廃止」「サービスセレクション」「ボーナスマイル」「国内線・国際線空港空席待ち」の4つです。
これまでJMBダイヤモンドとJGCプレミアの会員は、ステイタスを維持している間、マイルの有効期限が撤廃されていました。しかし見直し後は、新しい「JMBプレミア」はこの特典の対象外となります。
また、eJALポイントなどが付与される「サービスセレクション」も、JMBダイヤモンドは継続される一方、JMBプレミアは対象から外れます。SNSなどでは、これら2点の変更について「改悪ではないか」という反発の声が見られます。
その一方で、JMBダイヤモンド会員には2万マイル、JMBプレミア会員には1万マイルが、新たにボーナスマイルとして付与されるようになります。
このほか、空港での空席待ちの順位について、これまでJMBダイヤモンドやJGCプレミアと同順位だった、さらに搭乗実績の多い利用者向けの「ダイヤモンドメタル特典」が、より上位で案内されるようになります。
ANAからの“乗り換え”も? 国際線派には朗報か
今回のJALの発表について、SNSでは様々な反応が寄せられています。前述した特典の変更に対する反発に加え、「JGCが条件から外れたことで、上位ラウンジが混雑するのではないか」といった懸念も表明されています。
ただ、JGC会員でなくてもプレミアのステイタスを狙えるようになったことは、これからJALの上級会員を目指す人にとっては歓迎すべき内容と言えるでしょう。
従来のFLY ON プログラムでは、JMBダイヤモンドとJGCプレミアに「ワンワールド エメラルド」のステイタスが付与され、ワンワールド加盟航空会社の最上級ラウンジなどが利用できました。今回の変更後も、新しいJMBプレミアにはこの資格が付与されます。
ANAのサービス見直しでは、上級ステイタス維持に年間決済額が条件として継続され、国際線利用の多い人を中心に失望感が広がっていました。JALがJGCへの入会を必要とせずにワンワールド エメラルドの資格を得られるようにしたことで、2027年以降、ANAからJALへの“乗り換え”を検討する人が出てくるかもしれません。
この新しい制度は、ANAの変更とタイミングを合わせるように、2027年1月1日搭乗分からの実績にもとづくステイタス判定から適用されます。