ウクライナ軍が、BTR-60装甲兵員輸送車を爆薬を搭載した無人車両に改造し、ロシア軍の陣地に対する攻撃に投入しました。
強固な陣地を粉砕する瞬間を捉えた映像が公開
ウクライナ陸軍第3軍団は2026年9月29日、BTR-60装甲兵員輸送車を爆薬を搭載した無人車両に改造し、ロシア軍の陣地に対する攻撃に投入する様子を捉えた映像を公開しました。
BTR-60は、旧ソ連が開発した8輪駆動の水陸両用装甲兵員輸送車(APC)で、BTR-152の後継として1959年に採用され、世界各国に輸出されました。
ウクライナ陸軍第3軍団は現在、同国東部のドネツク州で進行中の攻勢作戦「ヴィヴァルディ」の主力を担っています。
VBIED(車両運搬式即席爆発装置)に改造されたBTR-60装甲兵員輸送車は、ドネツク州北部のリマン方面に位置するノヴェ村とカテリニウカ村での作戦に投入されました。
大量の爆薬を搭載したBTR-60は遠隔操作されてロシア軍の陣地の後方に送り込まれ、最も強固な防衛拠点を爆破したとしています。この際、ロシア軍は同車両を自軍の「増援部隊」と思い込んでいたため、抵抗せず、車両の接近を許してしまったと報告されています。
公開された映像は、BTR-60がロシア軍の拠点に到達した瞬間、すさまじい爆発を起こす様子を捉えています。
なお、ウクライナ第3軍団のアンドリー・ビレツキー司令官は9月28日、ウクライナ軍がヴィヴァルディ作戦の第3段階で、51平方キロメートルの占領地を解放し、合計で計176平方キロメートルを解放したと報告しました。
米国のシンクタンク「戦争研究所(ISW)」は同日の分析で「注目すべきは、ウクライナ軍がこの装甲車両を、ロシア軍のドローン攻撃を受けずに陣地へ到達させた点だ」と指摘。ウクライナ軍が当該地域におけるロシア軍の対ドローン防御網(電子戦システムなど)を無効化した可能性を示唆しています。
【映像】すさまじい爆発..これが無人化された装甲車がロシア軍の陣地に突入する様子です