米FRB「タカ派」強める=10月利上げ焦点、長期金利上昇

タクシー市場 拡大傾向が続く

 【ワシントン、ニューヨーク時事】米連邦準備制度理事会(FRB)が、金融引き締めに積極的な「タカ派」姿勢を強めている。市場では利上げ前倒し観測から長期金利が急上昇。ウォーシュ議長は先週の記者会見で根強いインフレについて「基調的なトレンドは大きく改善していない」と警戒感を示しており、来月の金融政策会合で追加利上げに踏み切るかどうかが焦点となる。
 FRBは先週の連邦公開市場委員会(FOMC)で、約3年ぶりの利上げを決定。年内あと1回の利上げ想定も提示した。バー理事は23日の講演で「さらなる政策調整が必要になる可能性が高い」と表明。他のFRB高官も「より積極的かつ前倒し」(シカゴ連邦準備銀行のグールズビー総裁)での引き締めに前向きな考えを示す。
 23日の金融市場では、底堅い経済指標も相まってFRBが早期利上げに踏み切るとの見方から債券売りが加速。長期金利の指標である10年物米国債利回りが一時5.13%台と、約19年ぶりの高水準を付けた。取引終盤は前日比0.16%ポイント上昇の5.12%となった。
 11月の米中間選挙を控え、景気浮揚を望むトランプ大統領が利下げ圧力を強める中、10月利上げは困難との見方もくすぶる。一方、米イラン紛争の「出口」は見えず、原油高が続いており、インフレ圧力は弱まりそうにない。「10月の追加利上げがなければ、物価安定を目指すウォーシュ氏の発言と矛盾する」(エコノミスト)との声も上がる。