米海軍退役から20年目のF-14「トムキャット」まさかの復活の可能性!? イラン情勢の変化で注目高まる“銀幕のスター”

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1974年9月22日、グラマンが開発した艦上戦闘機F-14「トムキャット」の部隊運用が開始されましたしました。そしてこの機体がアメリカ海軍から退役したのは2006年9月22日で、今年で退役から20年がたちます。

実は退役して今年で20年

 1974年9月22日、グラマン(現ノースロップ・グラマン)が開発した艦上戦闘機F-14「トムキャット」の部隊運用が開始されましたしました。そしてこの機体がアメリカ海軍から退役したのは2006年9月22日で、今年で退役から20年がたちます。

 F-14は、アメリカ海軍のF-4「ファントムII」の後継機として開発された空母搭載用の艦載戦闘機です。当時、敵対していたソ連(現ロシア)を見据え、高い空戦能力を持つ戦闘機として誕生しました。

 配備開始後は、1970~80年代にかけてリビアや中東などで勃発した紛争に参加。1990年には湾岸戦争にも艦隊防空や要撃任務で従事し、相手国が保有するソ連製の戦闘機と交戦しています。東西冷戦終結後の2000年代に始まったアフガニスタン戦争やイラク戦争では、制空戦闘機としてではなく、対地攻撃能力が付加され、地上攻撃を担当しました。

 そして同機は、現実での運用以外にも、創作物に大きな影響を与えた機体でもあります。高速域と低速域で翼の角度が変化する可変翼であることや、当時としては先進的なデザインが多くのファンを集め、「超時空要塞マクロス」シリーズではVF-1「バルキリー」のデザインに影響を与えたほか、マンガ『エリア88』では、主要キャラクターの一人であるミッキー・サイモンの愛機として、単座式に改造された状態で登場。彼の「アメリカ海軍のプライド」を象徴する機体として、主人公・風間真が何度も乗機を変えるなか、物語後半まで主力機体の1機として登場し続け、強烈な印象を残しています。

 2026年10月2日に新作が発売される「エースコンバット」シリーズでも、『エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー』では作品を象徴する機体としてパッケージイラストに描かれており、本編でも主人公が所属するウォードッグ隊・ラーズグリーズ隊の基本的な乗機とされています。

再び空を飛ぶF-14が現れる可能性も!?

 そしてF-14を最も有名にしたのは、1986年に公開された映画『トップガン』です。同作では、主人公マーヴェリックの相棒として、空母から発艦する姿や美しい空中戦を繰り広げる兵器として描かれているだけでなく、同機が複座であることを活かし、パイロットとレーダー員の2人が協力するバディものとしての要素を強化する舞台装置としても活かされています。

 このノリは2022年の続編『トップガン マーヴェリック』でも受け継がれており、物語後半では、諸々のトラブルによって敵地のど真ん中で、単座のF/A-18E「スーパーホーネット」から複座のF-14に乗り換え、マーヴェリックと、今は亡きグースの息子であるルースターが搭乗。言い合いをしながらも、危機を乗り越えるための機体として使用されています。

 さて、この『トップガン マーヴェリック』で、F-14を保有する敵勢力として意識されたのが、イランです。同国は、親米政権だったイラン革命前に、アメリカ海軍以外で唯一F-14を購入した国でした。

 対米関係が悪化した後も、同国ではF-14が運用されており、イラン・イラク戦争でも使用されました。そのためアメリカ側は、部品がイランへ流出することを防ぐため、退役後も動態保存どころか、展示機体の保存も最小限とし、多くの退役機を解体・破砕処分してきました。

 しかし、アメリカ海軍で退役した最後の3機を解体・破壊から守り、アラバマ州の宇宙・ロケットセンターへ移管することを認める法案「Maverick Act(マーヴェリック法)」が2026年5月に可決。再び空を飛ぶ可能性もあり得る状況となりました。

 一方、イランが保有していたF-14に関しては、2026年3月8日にイスラエル国防軍がイラン中部のエスファハーン空港を攻撃した際に、イラン空軍が運用可能なF-14はすべて失われたのではないかと報じられています。この件が事実ならば、現状で飛行可能なF-14はゼロということになります。

【実はこの機体が最後だった可能性も!?】駐機中を攻撃されるイラン空軍のF-14(動画)