休日の高速道路などで、雨が降っているのに屋根を開けたまま走っているオープンカーを見かけることがあります。ドライバーや車内の荷物は雨に濡れないのでしょうか。
「オープンカー」vs「ゲリラ豪雨」
ことし2026年の夏は猛暑だけでなく、台風やゲリラ豪雨といった水害が全国各地で相次いでいます。その一方、休日の高速道路などでは、雨が降っているのに屋根を開けたまま走っているオープンカーを見かけることがあります。ドライバーや車内の荷物は雨に濡れないのでしょうか。
オープンカーは一般的に、キャンバスやビニールなどの柔らかい素材を用いた「ソフトトップ」を備えたクルマと、繊維強化プラスチックやアルミ製の「ハードトップ」を持つクルマに大別されます。ただしどちらのタイプだったとしても、停車時や低速で走っている際などに屋根を開けていれば、雨水をしのぐことはできません。
しかし、これまでオープンカーを2台乗り継いだ都内在住の30代男性によると、意外なことに「高速道路などを一定以上の速度で走り続けていれば、オープン状態のままでも雨水はほとんど車内に入ってこない」そうです。
「実はフロントガラスが雨をほぼ遮ってくれるので、走行していて自身や車内が派手に濡れるようなことは、よほどの豪雨でもない限りまれです」(オープンカー元オーナーの男性)
他方、昔のソフトトップ車は現代の基準で言えば、幌や窓周りの防水性が不十分でした。そのため内装も濡れることを前提に、大部分に手入れしやすい本革やビニールレザー素材を用いていました。
対して、今日のオープンカーは車両設計や生産技術の高度化により、優れた防水性や耐水性を身に着けました。高圧洗浄機などで幌と窓の隙間を重点的に狙うなど、極端な状況を除けば、水漏れが発生することはほとんどないでしょう。
また、幌の開閉機構も進化を遂げています。たとば現行のマツダ「ロードスター」(ソフトトップ装備の標準モデル)は、わずか数秒という速さで幌の開閉が可能。たとえ突然の豪雨に見舞われても、素早く雨を遮ることができるのです。
むしろソフトトップ車にとって大敵なのは、ゴム製部品などの経年劣化です。幌と窓などのつなぎ目には「ウェザーストリップ」と呼ばれる帯状のゴム部品が取り付けられていますが、紫外線などを浴びて劣化すると、そこから水漏れが起きることがあります。ソフトトップを長持ちさせるためには、可能であれば屋根付きの駐車場に保管するのが望ましいでしょう。