日産の「パジェロ」!? 18年前に突如現れた“悪路へっちゃらキックス” その本格すぎる中身

タクシー市場拡大の”鍵”とは?

三菱「パジェロ」が復活すると話題になるなか、かつて日産で「パジェロミニ」の兄弟車が売られていたことをご存じでしょうか。その名は「KIX(キックス)」。現在の「キックス」とは別モノの、超小型SUVでした。

スペルが違います

 三菱「パジェロ」の復活が話題になるなか、かつて日産では、三菱「パジェロミニ」のOEM車が販売されていました。その名は「KIX(キックス)」。現在の日産「キックス」とはまったく別モノの、軽自動車規格のSUVです。

 日産KIXは2008(平成20)年10月にデビューしました。日産初の軽SUVとして登場したモデルですが、その正体は三菱「パジェロミニ」の2代目モデル。日産が三菱からOEM供給を受け、独自のフロントデザインなどが与えられたクルマです。

 当時の日産は軽自動車を自社生産しておらず、他メーカーからOEM供給を受けて軽自動車のラインナップを補完していました。KIXもその1台で、日産にとっては軽SUVのジャンルをカバーするモデルでした。

 少しややこしいのが、現在日産が販売しているコンパクトSUVの「キックス(KICKS)」とは車名の表記が異なるということ。パジェロミニのOEM版だった当時のキックスは「KIX」という車名表記であり、これは英語で「興奮、熱中」といった意味の「KICKS」と、未知数を指す「X」を組み合わせた造語だったといいます。

 ベースとなった2代目パジェロミニは、軽自動車ながら本格的な4WD性能を持つSUVとして知られていました。エンジンは自然吸気仕様もラインナップしていたパジェロミニに対し、最高出力64psを発生するターボ仕様のみの設定。最小回転半径は4.8mと小さく、コンパクトな車体と組み合わせて狭い道での扱いやすさも特徴としていました。

 また「イージーセレクト4WD」を採用した4WD車では、2WDモードに加えて、高速・雪道などに適した4WDの「Hモード」、さらに悪路向けの「Lモード」が選べました。

 ちなみにデビュー当時のCMでは、ベテラン声優の野沢雅子さんがナレーションを担当。「日産ミニ四駆」をキャッチコピーに、模型メーカーであるタミヤの協力のもと、KIXのミニ四駆が岩肌や砂漠、雪道のうえを駆け巡るというユニークな内容でした。

 なお、2代目パジェロミニは2012(平成24)年6月に生産を終了。KIXもこれに伴い、同年8月までに日産のラインナップから消滅しました。