飛行機に乗る前の食事といえば、そばやサンドイッチなど、手早く食べられるものを選ぶ人も多いでしょう。しかし、せっかく北九州まで来たのなら、その土地らしいものをガッツリ食べたいところ。北九州空港で筆者が見つけたのは、そんな欲望を真正面から受け止めてくれそうな「九州筑豊ラーメン山小屋 新北九州空港店」です。
濃いラーメン+替え玉+ホルモン飯
飛行機に乗る前の食事といえば、そばやサンドイッチなど、手早く食べられるものを選ぶ人も多いでしょう。しかし、せっかく北九州まで来たのなら、その土地らしいものをガッツリ食べたいところ。北九州空港で筆者が見つけたのは、そんな欲望を真正面から受け止めてくれそうな「九州筑豊ラーメン山小屋 新北九州空港店」です。
九州といえば、やはり豚骨ラーメンでしょう。今回注文したのは、そのなかでも名前からして筆者を呼んでいた「濃いラーメン」(1110円)。さらに替え玉(220円)と「ホルモン飯」(580円)もお願いしました。ラーメンだけでは炭水化物が不足する可能性がありますから、ご飯も用意しておく。長年の食生活から導き出された安全策です。
まずは「濃いラーメン」からいただきます。豚骨ラーメンにニンニクと背脂が加わり、チャーシュー、ネギ、味玉などが乗った一杯で、運ばれてきた時点からしっかりと豚骨の香りが漂ってきます。そうそう、これです。北九州まで来たのですから、豚骨にはちゃんと豚骨として自己主張してもらわなければ困ります。
スープをひと口飲んでみると、ベースとなる豚骨は意外にも比較的あっさりしています。ただ、決して軽いわけではありません。舌にはしっかりとしたとろみが感じられ、豚骨の旨味と香りも十分。その上に背脂のコクを重ねることで、「濃いラーメン」らしいこってり感を作り出している印象です。豚骨そのものを必要以上に重くするのではなく、脂で厚みを加えているように感じました。これはこれでいいぞ。
個人的には「ニンニク背脂」という言葉から想像していたほど、ニンニクの主張は強くありません。しかし、豚骨の風味や背脂のコクを邪魔せずに食べられるという意味では、むしろバランスが取れています。そして何よりうれしいのが、豚骨特有の香りがきちんと残っていること。万人受けを意識するあまり、豚骨らしさまで消してしまったタイプではありません。豚骨臭、GOODです。
チャーシューは薄めに切られたバラロール系で、柔らかな肉と脂の旨味を楽しめます。とろみのある豚骨スープをまとわせれば、当然ながら相性は抜群。脂の乗った豚肉を豚骨スープでいただくわけですから、いわば豚を豚で食べている状態です。非常に合理的だと思います。
そして麺を食べ終えれば、替え玉へ向かいます。硬さはもちろん「粉落とし」です。何が「もちろん」なのかは筆者自身にもよく分かりませんが、ここまで来て普通の硬さを注文するという選択肢はありません。
スープへ替え玉、そして筆者が愛してやまないおろしニンニクを投入して食べてみると、この粉落としが容赦ありません。麺には中心までビシッと歯応えが残り、ツルツルすするというより、ザクザクと噛み進めていくような感覚です。とろみのある豚骨スープをまとっても麺の存在感はまったく消えず、むしろスープの濃厚さと硬い麺が真正面からぶつかってきます。この攻撃的な食感を楽しむために粉落としを頼んでいるので、筆者としては大正解でした。
「ホルモン飯」をチート級に魔改造し実食!
さらに今回は「ホルモン飯」も注文しています。ご飯の上には甘辛く煮込まれたホルモンが乗せられており、臭みはほとんど感じません。ホルモンの脂と甘辛い味付けだけでも十分にご飯が進み、ラーメンのサイドメニューというより、これ単体でも成立する力強さがあります。
しかし、筆者にはまだ伸びしろが見えました。そこでマヨネーズと一味、おろしニンニク、さらに高菜を加えて混ぜてみます。これが飛びます。甘辛いホルモンの脂にマヨネーズのコク、ニンニクのパンチ、一味の辛さ、高菜の塩気が加わり、それぞれが別方向から白いご飯を攻撃してきます。ご飯を効率よく消滅させるという一点において、かなり完成度の高い布陣です。そこへ豚骨スープを流し込めば、甘辛さ、辛さ、塩気、脂、豚骨の旨味が一気につながります。北九州空港で飛ぶ前に、味覚の方が先に飛びました。
それにしても、空港で「濃いラーメン」に替え玉、さらにホルモン飯まで食べられるというのは、なかなか強烈です。ラーメンは豚骨に背脂、ホルモン飯にはマヨネーズとニンニクと高菜を追加。搭乗前の食事として考えれば、若干オーバースペックな気もしますが、このあと筆者がすることといえば搭乗口まで歩いて飛行機の座席に座るだけなので、十分に体力を温存できる食事だったといえるでしょう。
今回の合計金額は1910円。濃いラーメン、替え玉、ホルモン飯まで揃っているため、もはや「空港でラーメンを食べた」というより、豚骨を中心としたフルコースをいただいた感覚です。特に、比較的あっさりした豚骨に背脂で厚みを加えたスープと、容赦のない粉落としの組み合わせは印象に残りました。
満腹になったところで搭乗口へ向かいます。飛行機は乗客や荷物を含めた重量を考慮して運航されていますので、その点は安心です。しかしながら、筆者自身の重量管理については別問題です。