千葉豪雨 国道アンダーパス冠水死亡事件は「人災」の可能性 なぜ排水ポンプが機能しなかったか

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千葉豪雨で1名が亡くなったアンダーパスの冠水事故について、国交省千葉国道事務所が調査の途中経過を公表しました。そこには“人災”の色が滲んでいます。

豪雨前に、バックアップ装置から、通常の交流電源に切り替え

 千葉市の国道16号「村田町アンダーパス」を管理する千葉国道事務所は2026年9月16日、千葉豪雨で同アンダーパスが冠水した原因の調査結果の一部を公表しました。

 千葉豪雨は8月13日~14日にかけて記録的な降雨をもたらし、広い範囲で都市型内水氾濫を引き起こしました。この影響で中央分離帯のある片側2車線の村田町アンダーパスは水没し、車内に閉じ込められた男性1人が亡くなっています。

「過去に冠水が起きたことはなかった」とする千葉国道事務所は現在も原因調査を継続中ですが、途中経過が一部、公表されました。

 冠水しやすいアンダーパスには、排水ポンプが設置されています。千葉豪雨ではこのポンプが停電により作動せず、冠水したことがすでに公表されています。ただ、この場所には停電に備えて電源供給を切り替えるUPS(無停電電源装置)のバックアップ機能がありました。

停電時にポンプが作動しなくなる組み換えが行われていた

 問題は、なぜそのバックアップが途絶えたのか。千葉国道事務所が明らかにした理由は、こうです。

「7月24日の(装置の)点検で、2回目となるバッテリー交換時期を知らせるアラームを確認し、UPSダウンの懸念があることからUPSを停止した(略)。UPSを介さずにバイパスした給電となるようにケーブルタップを使用して接続替えの処置を行った」

 ケーブルタップを使用して電源供給を行うのは、停電時のバックアップを除外して、通常の電源供給に頼ることを意味し、停電時にポンプは作動しなくなります。

 処置をしたのは点検事業者でしたが、7月24日に、事務所担当者は報告を受けていました。UPSのバッテリーは経年劣化するので、装置のアラームをきっかけに購入することが必要です。2回目のアラームを確認していましたが、事務所はバッテリーの発注を行っていませんでした。

 千葉国道事務所は、担当者から事情を聴くなどして、さらにポンプ不作動の原因を調べる予定です。