横浜の「最も危険な踏切」ついに廃止へ 全然開かない、止まったらヤバい全長45m “二重の代案”で廃止決行

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横浜市鶴見区の「生見尾踏切」が2026年12月に廃止されます。

生麦駅前の「開かないし長い踏切」廃止へ

 横浜市は2026年9月14日、鶴見区にある生見尾(うみお)踏切について、12月7日(月)午前1時をもって廃止する方針を示しました。死亡事故も相次ぐ長大かつ“開かず”の踏切に終止符が打たれます。

 生見尾踏切は、JR横須賀線、京浜東北線、東海道線などが京急線と並走する区間にあるJR側の踏切です。京急側は生麦駅前に位置し、生麦第一踏切と呼ばれます。

 その長さは退避スペースを合わせて約45mにもなり、ピーク時の1時間あたりの遮断時間が44.3分(電車線踏切)にも達する、いわゆる「開かずの踏切」となっています。それでも交通量が多く、1日あたり歩行者が約2400人、自転車が約1200台通行しています。

 踏切の危険さは数字が物語っています。2002年4月から約24年間で、線路内への人の立ち入りや車両の立ち往生などを理由とする列車停止が2088件発生。これは約4日に1回の頻度です。さらに、列車との接触事故は7件発生し、そのうち5件が死亡事故です。これは市内にあるJR東日本の踏切の中で最多です。

 2013年8月に死亡事故が発生して以降、市は早期の踏切廃止と代替施設の整備方針を掲げてきました。踏切に隣接して既存のこ線人道橋がありますが、この橋の中央部には階段があり、ベビーカーや車いすの利用者は踏切を渡らざるを得ない状況でした。この課題を解決するため、2021年7月には既存の人道橋にエレベーターが整備されました。

 住民からは、「迂回が必要で不便」「商店街の衰退や地域分断が心配」「災害時の避難に支障が出る」といった、廃止に懸念を示す声がありました。一方で、「利便性より人命を優先すべき」「一番確実な安全対策だ」など、廃止に理解を示す意見も多く寄せられており、市は踏切廃止への理解は着実に広がっているとしています。

 今回は、踏切廃止に先立ち2026年11月には既存こ線人道橋の中央部階段がスロープ化され、バリアフリールートが確保される見込みであることを踏まえた措置です。12月7日に踏切が廃止され、速やかに新たな跨線人道橋の整備に着手するといいます。

 2027年度までに地下埋設物の移設や鉄道施設の撤去を行い、2028年度から本体工事を開始。新たな橋の完成は2033年度を目指すとしています。