岐阜と石川を結ぶ構想路線「小松白川連絡道路」の検討会が開催。高規格のトンネルだけでなく、より多角的な検討を進めていくことになりました。
もしトンネルなら「超長い!」
国土交通省 金沢河川国道事務所で2026年9月11日、第3回となる「小松白川連絡道路」の検討会が開催。これまでの調査結果や今後の方向性が示されました。
小松白川連絡道路は、岐阜県の東海北陸道 白川郷ICと、石川県の北陸道 小松ICを国道360号沿いに結ぶ延長約50kmの高規格道路の構想路線です。2020年から検討会が設けられてきました。
両県を結ぶ道は現在、かつてスーパー林道と呼ばれた観光有料道路「白山白川郷ホワイトロード」1本のみで、夜間や冬季は閉鎖されます。このため両県を行き来する場合は富山県に迂回するのが一般的ですが、そこに通年通行可能な短絡ルートを建設しようという構想です。
検討会では、7月11日に行われた佐々木国土交通副大臣らによる現地視察や意見交換会の結果が報告されました。
意見交換会では、白山山系を横断するルートには長大トンネルが必要不可欠である一方、厳しい自然条件から、施工や維持管理上の課題が大きい点が指摘されました。そのため、代替案として、既存のホワイトロードの機能強化も検討すべきではないかとの論点が挙がっています。
最大の課題は白山連峰を貫く長大トンネルです。国がトンネル延長を約20kmと仮定して調査し、現行の基準類を当てはめた場合、「適用外」や「前例なし」となる項目が多いことが判明しました。なお20kmとなれば、山岳トンネルで日本一長い「関越トンネル」の約11kmをはるかに超えます。
また、トンネルは原則5km以上になると危険物搭載車両が通行不可となります。このほか換気方式や非常用施設の設置、さらにはトンネル内へのPA設置の必要性など、技術的にクリアすべき課題が山積しています。
そこでホワイトロードの活用検討のため、2026年2月にはドローンによる冬期の積雪状況調査も行われましたが、斜面からの崩落雪で道路が完全に埋没している様子が確認されました。今後は航空レーザー調査などで、より詳細な積雪深の把握や土砂崩れリスクの調査が進められる予定です。
今回の検討会では、これまでの「小松白川連絡道路検討ワーキンググループ」だけでなく、「現道活用検討ワーキンググループ」が新設されることとなりました。石川県道路建設課によると、「長大トンネルの検討とともに現道活用の可能性も並行して検討していくことになる」とのこと。トンネルありきでない多面的なアプローチで基礎検討が進められていく見込みです。