造船会社のハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII)は2026年9月8日、無人水上艇(USV)「ROMULUS 151(ロムルス151)」の船体構造の建造を完了したと発表しました。
有人艦を援護する無人艇の船体が完成
造船会社のハンティントン・インガルス・インダストリーズ(HII)は2026年9月8日、無人水上艇(USV)「ROMULUS 151(ロムルス151)」の船体構造の建造を完了したと発表しました。
現在、建造が進められているのは最初の1隻となるROMULUS 151で、ルイジアナ州内の2つの造船所では、計5隻の建造が予定されています。ROMULUSは、人工知能(AI)に対応した無人水上艇ファミリーです。各艇には、「Odyssey Advanced Autonomy Solutions(オデッセイ・アドバンスト・オートノミー・ソリューションズ)」と呼ばれる高度自律運用システムが採用されています。
米海軍および米海兵隊、米国の同盟国などを対象とした無人艇で、モジュール式の設計を採用していることから、センサーやペイロード、ミッションシステムなどを、それぞれ異なる運用上の要求に応じて構成することが可能です。
想定される任務は、情報・監視・偵察(ISR)、機雷対処、攻撃作戦などのほか、対無人システム任務や、無人水中ビークル(UUV)および無人航空機(UAV)の発進・回収にも対応するなど、多岐にわたります。
この無人艇は、米海軍が進めるMUSV(Medium Unmanned Surface Vessel:中型無人水上艦)計画を強く意識した形で開発・建造が進められている、AI対応のモジュール式USVです。2026年には、米海軍がMUSVのプロトタイプ評価段階に進む企業・設計を選定しており、HIIのROMULUSもその評価対象となっています。
なお、MUSVは、全長約13~58m、排水量500トン前後の無人艦艇を整備する計画です。主に、有人のミサイル駆逐艦などを支援する艦艇として、情報・監視・偵察(ISR)、対潜水艦戦、対機雷戦などの任務を担うことが想定されています。
【完成するとこうなる?】建造中の船体と完成予想図(動画)