「この駅、酒飲みは通過禁止!?」 駅前に伝説の“鳥貴族1号店”→350円&限定酒という強烈な誘惑 マスコット像まで立っている!?

クレーンゲーム景品の変化に注目

居酒屋チェーン「鳥貴族」は大阪府東大阪市にある俊徳道駅近くが発祥の地です。この1号店が2025年5月から復活しましたが、ほかの店舗とは少し違う特別な空間です。

復活した鳥貴族の1号店

 全国各地で見かける焼き鳥チェーン「鳥貴族」。黄色い看板に赤い文字というおなじみの姿ですが、その“始まりの場所”をご存じでしょうか。大阪府東大阪市にある俊徳道駅周辺が、同チェーン創業の地です。そこには現在、ほかの店舗とは少し違う特別な「鳥貴族」があります。

 その名も「鳥貴族 俊徳店」。鳥貴族の1号店を復活させる形で2025年5月にオープンした店舗で、最寄り駅を降りると、鳥貴族のマスコットキャラクター「トリッキー」の像がお出迎え。店内も現在の鳥貴族とはひと味違い、創業当時の焼き鳥店を思わせる雰囲気になっています。上階には鳥貴族の歴史を紹介する博物館もあり、まさに“鳥貴族の聖地”といった場所です。

 そして、この俊徳店は価格設定も特別です。鳥貴族では2026年10月1日から全店で390円(税込)から20円引き上げ、410円(税込)への価格改定が予定されていますが、俊徳店は独自の価格体系を採用しており、全品350円(税込)均一(2026年9月現在)。現在の鳥貴族を知っている人ほど、「ここだけ時間が巻き戻っているのか?」と思ってしまいます。

 もちろん、安いだけではありません。せっかく1号店まで来たのなら、狙いたいのは俊徳店ならではのメニューです。なかでも気になったのが、創業当時のメニューを再現した「ずり刺し」「こころ刺し」「生肝」といった鳥刺し。筆者は「こころ刺し」を注文しました。

 こころ、つまりハツは肉そのものの旨味をしっかり感じられながら、後味は比較的すっきりしています。焼き鳥とは違った食感も楽しく、酒のつまみとしてちょうどいい塩梅。濃い味付けで押し切るのではなく、鶏そのものを味わいながら酒を飲みたくなる一品でした。

 さらに、創業当時に提供されていたという名物「鳥平焼(とりへいやき)」も味わえます。名前から想像できる通り、とん平焼きを鶏でアレンジしたような料理で、使われているのは鶏のささみ。豚肉を使う一般的なとん平焼きと比べると脂っこさは控えめで、ささみらしいあっさりとした味わいですが、そこへソースの濃厚な風味が加わると一気に酒場メシらしくなります。軽さがあるぶん箸が進み、気づけば次のひと口へ。これは止まりません。

そして同店独自の「ホイス」が食欲を増幅させる!

 そして、俊徳店を訪れたら料理と一緒にぜひ試してほしいのが「ホイス」です。創業当時にも提供されていた焼酎ハイボールで、同店のみでの販売になっています。ほんのりとした甘みと苦みがありながら、飲み口は爽やかで、チューハイの元祖ともいわれているそうです。

 筆者はプレーンとオレンジを飲んでみましたが、個人的にはプレーンがお気に入り。余計な甘さが前に出ず、爽やかな風味が鶏料理によく合います。オレンジも果実感が強烈というわけではなく、ほんのり香る程度なので飲みやすく、焼き鳥や鳥平焼の味を邪魔しません。こころ刺しを食べてホイスをひと口、鳥平焼を食べてまたホイス。創業当時の鳥貴族でも、こんな感じで酒と鶏料理を楽しんでいたのでしょうか。

 ここまで相性がいいなら「全店舗で提供してくれ!」と言いたくなりますが、ホイスは大量生産が難しいものだそうで、俊徳店ならではの楽しみとなっています。全国チェーンへ成長した鳥貴族で、創業当時の料理と酒を味わう。この店は単なる復刻店舗というより、現在の鳥貴族からその原点へさかのぼって“食べられる博物館”のような場所なのかもしれません。

 しかも全品350円なので、財布にも比較的優しい。気になるものを何品か注文して、ホイスも追加する。エンドレスになり二日酔いには要注意。博物館も行けば鳥貴族の歴史を勉強した直後、その知識を酒と焼き鳥で復習できます。これほど実践的な社会科見学もなかなかありません。

 鶏肉といえばタンパク質です。さらにホイスは焼酎を使ったお酒です。焼酎は蒸留酒です。つまり今回の食事は、鶏肉と蒸留酒が中心ということになります。ここまで説明すれば、もうお分かりでしょう。非常にヘルシーです。何杯飲んだかについては、健康とは関係ないので忘れることにしました。