リニア長野県駅、ついにデザイン案が公表 在来線は近いが「接続しない」単独駅に

クレーンゲーム景品の変化に注目

JR東海が長野県などに提案したリニア長野県駅のデザインが公表されました。3案から推薦案が取りまとめられます。

長野県駅のデザイン公表

 JR東海が2026年9月8日、リニア中央新幹線長野県駅(仮称)の駅舎外観デザイン案3案を、駅ができる飯田市と県に提案しました。

 長野県駅が設けられるのは、飯田市街の北東にあたる座光寺地区です。長野県内のリニア工区約53kmのうち、地上を走るのはわずか約4.4km(全体の約8%)に過ぎず、その貴重な地上部に設けられる高架駅となります。

 駅は中央アルプスと南アルプス・伊那山地に挟まれた天竜川の河岸段丘上に位置し、主要道路である国道153号に面します。今回公表されたデザイン3案は、そうした立地をもとに長野県・飯田市が提出したキーワード「信州・伊那谷の風景と営み」から、JR東海が作成したものです。

●A案:信州・伊那谷の風景に流れるひとすじの帯
・山並みや河岸段丘、天竜川が水平方向に広がる伊那谷の風景を一本の「帯」で表現。中央部がわずかに弧を描き、アルプスの稜線と「結い(人々のつながり)」を象徴する。

●B案:信州・伊那谷に包まれた「玄関口」
・左右の壁面で中央アルプスと南アルプスの山並みを表し、繊細な縦ラインの連続で各地から人々が集まる結節点のイメージを描く。

●C案:信州・伊那谷の風景にゆらめく「自然のうつろい」
・多面的な三角形を組み合わせた外壁が光を受けて表情を変える設計で、淡い山吹色の外壁が朝夕の移ろいを際立たせる。

 今後は10月から12月にかけて南信州地域の住民を対象にアンケートを実施し、有識者の意見も踏まえたうえで、2027年3月下旬に推薦案を絞り込む予定です。

 なお、長野県駅の西側300mほどの段丘上にはJR飯田線が通っており、元善光寺駅まで1kmほどの位置にあります。当初は長野県駅との間に飯田線の乗換え新駅を設置する構想もありましたが、新駅整備より既存駅とバスやタクシーで接続するほうが総合的に優位と結論づけられたことから、現在は飯田線との直接接続は行わない方針となっています。