60年前に初飛行の汎用航空機 なぜ今も需要が?“58年ぶり英国生産”復活のウラ側とは 日本ではバラエティー番組の離島企画などで登場

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イギリスの航空機メーカー、ブリテン・ノーマンは2026年9月3日、自社が製造するBN-2B-26「アイランダー」が、約60年ぶりにイギリス国内で一から組み立てられ、初飛行したと発表しました。

約60年ぶりにイギリスに生産拠点を戻す

 イギリスの航空機メーカー、ブリテン・ノーマンは2026年9月3日、自社が製造するBN-2B-26「アイランダー」が、約60年ぶりにイギリス国内で一から組み立てられ、初飛行したと発表しました。

 同機は、1965年にベンブリッジで初飛行した、イギリスを代表する双発STOL(短距離離着陸)機です。今回飛行したのは2317号機で、1968年以来、およそ58年ぶりに、イギリスで個々の部品から組み立てられたアイランダーとなります。

 これまでアイランダーは、需要の増加に伴い、1968年から機体製造をルーマニアのIRMAに移管。イギリスでは装備の取り付けや顧客仕様への改修、認証などが行われてきました。さらに2009年以降は、ルーマニアで機体の大きな部分をあらかじめ組み立て、それをトラックでベンブリッジへ運び、イギリスで最終組立を行う方式に変わっていました。

 この生産体制は2023年に大きく転換され、同社はアイランダーの製造をイギリスへ戻す方針を決定。同年9月には、ベンブリッジに新たな生産ラインを開設しました。この方針転換の背景には、ルーマニアでの製造コスト上昇などがあったとされています。

 アイランダーは初飛行から60年以上が経過した2026年現在も新造機の需要があり、ブリテン・ノーマンは生産体制をイギリス国内に整備することで、製造能力の拡大を図っています。

 同社のリチャード・ミルン最高執行責任者(COO)は、イギリス国内で機体を組み立てることで、組立工程や治工具、品質管理を同社自身で管理できるようになるほか、欧州大陸からイギリスまで大型の機体構造部品を道路輸送する工程もなくなると説明しています。

 なお、今回の「イギリス製」アイランダーが飛び立ったワイト島のベンブリッジ空港は、アイランダーの試作1号機が1965年に初飛行した場所と同じです。また、ブリテン・ノーマンの創業地も空港から数百メートルほどの場所にあります。

 ちなみに、アイランダーは日本国内でもかつて複数の航空会社が運航していましたが、現在、日本国内で運航されている機体はごく少数となっています。