「おお、快適」からの「道終わるんかい!」 大阪北摂“未完のスゴいバイパス”に期待大なワケ 高速アクセスも便利に

クレーンゲーム景品の変化に注目

大阪の北摂エリア、吹田から高槻にかけて整備が進む都市計画道路「十三高槻線」。昨年に阪急の跨線橋が26年越しで開通したことでも話題になりました。実際に走ってみると、期待感と同時に「残念!」という部分もありました。

阪急京都線を「26年越し」でまたいだ正雀工区、でも中環で途切れる

 大阪府の北摂地域、吹田市から高槻市にかけての幹線道路「大阪高槻京都線(府道14号)」のバイパスとして整備が進められているのが、都市計画道路「十三高槻線」です。2025年6月、長年の懸案だった阪急京都線をまたぐ「正雀工区」の跨線橋が開通したことでも話題になりました。

 実際に走ってみると、ちょっと残念な部分と、期待度の高さの両方を感じることとなりました。

 大阪の内環状線こと国道479号から十三高槻線を北東へ向かいます。JR京都線の北側を走る大阪高槻京都線とは異なり、吹田市内はJRと阪急京都線の中間を貫くルートをとります。

 2kmほど進むと、新たに開通した正雀の跨線橋で阪急をまたぎます。この部分の開通は1999年の工事着手から実に26年越しでした。跨線橋を渡るとすぐに、正雀川をアンダーパスでくぐり、山田川をさらに橋で越えます。

「おお、快適」と思ったのも束の間、この先で道は途切れてしまいます。

 十三高槻線は中環(大阪中央環状線)で完全に分断されており、吹田側から来ると、そのまま中環の北行き車線に接続する線形となっています。この先の十三高槻線へ進もうとすれば、Uターンするか、大阪モノレール沢良宜駅付近で右折して別路線に入って軌道修正しなければなりません。

 中環と立体交差すべく中央部が広くとられているものの、近畿道と大阪モノレールをも越える必要があるため、実現のめどは立っていません。現時点でここが最大の「残念ポイント」でしょう。

中環以東は「物流の大幹線」

 一方、中環以東の十三高槻線は4車線の快走路が続いています。茨木市内では鉄道路線から離れて川寄りを進み、大阪中央卸売市場の脇をかすめていきます。

 このあたりは吹田・摂津市内と違い、未だ農地が残る風景。そのためか、沿道には巨大な物流施設や大型商業施設が目立ち、いまも増え続けているようです。

 道はそのまま高槻市の檜尾川付近まで続きます。この先に約1.0kmの未開通区間があるのですが、檜尾川沿いに迂回できるため大きな支障はありません。ただこの区間には、淀川の対岸の枚方市・牧野駅付近に至る「牧野高槻線」の接続が予定されており、広域ネットワークのうえでは重要な区間です。

「新名神がデケぇ…!」その手前に”神道路”が!?

 十三高槻線の旅もいよいよ終盤です。左手に特異な形状をした箱型の巨大な建物が現れると、その奥には建設が進む新名神高速の高架橋が見えてきます。この建物は、キーエンスの物流センター(建設中)で、もともと三菱自動車(高槻オートスクエア)の敷地だったエリアの一部に建てられています。

 その先、十三高槻線は五領小学校前交差点で国道171号に合流して終点となりますが、その手前では「高槻東道路(伏見柳谷高槻線)」を国道171号から十三高槻線まで約200m、延伸する工事が進んでいます。キーエンスの物流センターとともに、三菱自動車の跡地に建設されています。

 高槻東道路は新名神高槻IC・名神高槻ICと国道171号を信号ゼロで直結するアクセス道路です。この延伸部分は新名神の開通に合わせて2027年度完成予定とされていますが、新名神の開通予定の方が”白紙”になってしまいました。

 とはいえ、大阪近郊で比較的土地に余裕があり、高速道路への好アクセスも約束されている十三高槻線。沿道への物流施設の立地が相次ぐ現状が、その高いポテンシャルを物語っているようです。