【「俺たちの箱根駅伝」インタビューVol.19】山下智久、学生役キャストとグループLINE 食事会計画もスケジュール調整に苦戦「どうやってこのパズルをはめようかな」

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10月10日に放送開始する日本テレビ系連続ドラマ「俺たちの箱根駅伝」(毎週土曜よる9時~)のキャストにモデルプレスがインタビュー。連載の最終回は学生時代に箱根駅伝を4年連続で走破した同校OBの伝説的ランナーで、明誠学院大学陸上競技部の新監督・甲斐真人役を務める山下智久(やました・ともひさ/41)。

◆大泉洋主演「俺たちの箱根駅伝」

原作の「俺たちの箱根駅伝」は、日本の正月の風物詩となった「箱根駅伝」を、国民的作家・池井戸潤氏が十余年もの歳月と情熱をかけて執筆した作品。物語は、箱根駅伝に2年連続で出場を逃した古豪・明誠学院大学の陸上競技部を中心とした挑戦と、箱根駅伝の生中継を担う「大日テレビ」というテレビ局の舞台裏という、2つの大きな軸で描かれる。

学生ランナーたちの力走と一瞬にかける情熱、それを余さず捉えようと2日間で14時間以上もの生中継を行うテレビ局。それぞれの現場で、何が起き、誰が決断し、どのようにして「箱根駅伝」は人々の胸を熱く駆け抜けていくのか。学生たちの限界に挑む走りと、それを届けるテレビ中継スタッフたちの闘いが、同時進行で描かれる感動のドラマとなっている。

◆山下智久「箱根駅伝」への印象明かす

― 「俺たちの箱根駅伝」への出演が決まった時のお気持ちを教えてください。

山下:「箱根駅伝」は日本の文化と言っても過言ではない一大イベントですし、それをドラマ化する、池井戸潤先生の作品に出演できること、とても光栄に思いました。さらに、大泉洋さん(徳重亮役)と共演できることもそうですし、伊藤沙莉さん(宮本菜月役)をはじめ、お二人の出演作もたくさん拝見していたので、ご一緒できるのがすごく楽しみでした。

― 「箱根駅伝」に対しては、どのような印象をお持ちでしたか?

山下:「感動を届けてくれるもの」という印象はもともとありました。ただ「箱根駅伝とは何か」をここまで深く掘り下げたのは初めてで、こんなに奥深く複雑でドラマチックなものなんだということを知りました。自分自身これまでほとんど走ったことがなかったので「走る」ということ自体のすごさも改めて感じましたし、大人から子どもまで、多くの方に箱根駅伝の素晴らしさを届けたいと思いました。

― 地方各地でのロケもあったかと思いますが、特に印象に残っているエピソードを教えてください。

山下:広島も岡山も本当にたくさんの方が協力してくださいました。道路を封鎖するような大規模な撮影ができましたし、エキストラの皆さんもたくさん集まってくださって本物の箱根駅伝のような臨場感を映像に収めることができたんです。それは自分にとってもすごく感慨深かったですし、大きな達成感がありました。

◆山下智久、甲斐真人との共通点&監督役としての役作り

― 甲斐真人を演じる中でご自身と重なる部分や共感した部分、逆に「ここは自分とは違う」と感じた部分を教えてください。

山下:似ているというよりは、すごく共感できる部分がありました。彼のモットーは「信じられるもののために働きたい」ということ。それがすごく大きくあり自分自身もずっと「自分の中で信じられるものは何だろう」と模索してきた部分があります。そういう意味では、そこに人生を捧げる甲斐の生き様にはすごく惹かれました。

あと、努力の先にあるものにはすごくロマンがあると僕自身も何度も感じてきました。学生たちに本気で向き合いながら「どうしたら一人一人に届けられるだろう」と試行錯誤していく部分というのは演じていて自分自身もそうありたいと思えました。

― 監督役を務めるにあたり、実際に駅伝の監督をされている方ともお話しされたと伺いました。役作りで意識したことや実際に取り組まれたことを教えてください。

山下:監督のお話を直接聞けたことは本当に大きかったです。今は情報をすぐ手に入れることができるので、記事を読んだり動画を観たりしていましたが、実際に監督とお会いできたことが一番大きかったです。2回ほどお会いさせていただいたんですが、生徒一人一人が「この人に委ねてもいい」と思えるようなオーラというか、懐の大きさを感じて本当にすごい方だなと思いました。

ただ僕自身がその監督になれるわけではありません。だからこそ、自分ならどう演じるかをすごく考えました。心の奥では彼らを見守っているけれど、それを表にはあまり出さない。そこは今回特に意識した部分です。監督がおっしゃっていたのが「1万メートルのタイムが速い選手が多い方ほど勝つ」という統計がある中で唯一それに当てはまらなかったのが学生連合だったということでした。じゃあ、どうしたら勝てるのか。やっぱり心と心がつながること、仲間を信じること、結束力。そういう目に見えないものをどう育てていくかを自分の中でも意識していました。

― 演じていく中でその結論は掴めましたか?

山下:技術的なことじゃないんですよね。どれだけ本気で余白なく彼らを応援できるか。そのことをずっと考えていました。「あいつらのためだけに」という気持ちを常に持っていたと思います。もちろん甲斐自身のドラマもあるんですが、それ以上に彼らが主役ですし「彼らがどうしたら輝けるか」ということだけを考えて全力で集中して演じていました。

◆山下智久、今作で親交が深まった共演者とは

― 今作を通して特に親交が深まった共演者はいらっしゃいますか?

山下:今日一日ご一緒した大泉さんとは何年も前から知っているような気持ちにさせていただきました。改めて「さすが大泉さん」と思いました。学生役の皆さんともそれぞれ少しずつ話す時間をいただいていたので、教え子じゃないですが本当に愛情が大きくなったなと思います。

◆山下智久、ハグで学生役キャストと気持ち一つに

― 監督として学生役の皆さんとの信頼関係を築くために現場ではどんなことを意識していましたか?

山下:本当に命がけで撮影に臨んでいました。撮影自体も危険が伴うものだったので、緊張感を持たせるにはどうしたらいいかを考えて、あえて少しピリッとした空気をつくることを意識していました。だから、あまり話さずに見守る。でも、それも気づかれないように心がけていました。

― その緊張感のある距離が活きたと感じる場面はありましたか?

山下:僕が全員に向かって話すシーンでは、すごくピリッとした雰囲気が出ていたんじゃないかなと思います。みんなが話を聞く姿勢にもその効果は表れていたように感じました。

― 大事なシーンの前に学生役キャストの皆さん一人一人とハグをされたそうですがそれはどんな思いからでしょうか?

山下:ほとんど無意識だったんですが、みんなの表情や振る舞い、それまで積み重ねてきた時間を振り返った時に自然と気持ちを届けたくなったんです。

― 学生役の皆さんも「すごくうれしかった」「自信になった」とお話しされていました。

山下:それなら良かったです。本当に大事なシーンだったので、ここで「みんなの気持ちを一つにしたい」という思いもあったのかもしれません。

◆山下智久、撮影通して感じた学生役キャストの成長

― 学生役の皆さんを客観的に見ている中で、初日から変化していったと感じた部分はありましたか?

山下:撮影が進むにつれて団結力はどんどん高まっていったと思います。とはいえ撮影に入る前から皆さんトレーニングを重ねていたので、その時点でも結束力は高かったんですがね。でも話が進むにつれていろいろなドラマを経験して演技という枠を超えていたのかもしれません。演じているうちに、それが本物になっていったような感覚がすごく伝わってきました。

僕は隠れてみんなが走る姿を見ていたんですが「俺も走りたいな」と本当に思ったんですよ。それで実際に走るようになったくらい。それくらい彼らの熱量はそこにあったような気がします。僕はあまり人に影響を受けないタイプなんですが「やりたいな」と思わせてくれた彼らのパワーは本物だったと思います。

― 学生役キャストの皆さんの中で「この人が特に印象に残った」という方はいらっしゃいますか?

山下:みんなそれぞれに良さがあるので、一人を挙げるのは難しいですね。でも、小林虎之介(青葉隼斗役)はキャプテンとしての自覚を持ってみんなを引っ張っていってくれたんじゃないかなと思います。

◆山下智久、学生役キャストと食事会開催

― 撮影を終えた今は学生役の皆さんともコミュニケーションを取られているんですね。

山下:撮影が終わった今は、ようやく食事会に行くフェーズに入っています。グループLINEで食事会の予定を立てている最中で、僕を入れて17人います。

― そこは監督である山下さんがお店を?

山下:もちろんそうです(笑)。お店選びよりも、16人のスケジュールを合わせるのが一番大変ですね。

― グループLINEでは、誰が中心となりやり取りをされているんですか?

山下:もともとは菅生新樹くん(諫山天馬役)が繋いでくれて、今はみんなでカレンダーを見ながら、空いている日に丸や三角をつけて予定を合わせています。でも、なかなか16人全員の予定が合わないんですよ(笑)。僕自身も結構忙しくて「どうやってこのパズルをはめようかな」という感じです。「プロデューサー求む」という感じですね(笑)。今は試行錯誤しながらスケジュールを調整していますけど、食事会は必ず実現させたいと思っています。

― 何を食べに行くかはもう決まっているんですか?

山下:まだ何も決めていないのですが、絶対に肉一択です(笑)。美味しいレストランを知っている食通の知り合いもたくさんいるので「どこの肉がいいかな」と統計をとっています。

― 実現したらまたぜひそのお話も伺いたいです。ありがとうございました!

(modelpress編集部)

◆山下智久(やました・ともひさ)プロフィール

1985年4月9日生まれ、千葉県出身。1996年より芸能活動をスタートし、歌・ドラマ・映画・CMと幅広く活躍。近年は俳優として活動の場を海外にも広げており、主演作『神の雫/Drops of God』(日仏米共同制作/2023・2026年)が第52回国際エミー賞の連続ドラマ部門を受賞。ワイン文化を世界に広めた功績が評価され「農事功労勲章 シュバリエ章」も受勲し大きな話題を呼んだ。2026年は映画版『正直不動産』に出演し、今秋、ドラマ「俺たちの箱根駅伝」出演と芸能活動30周年を記念したワールドツアー『TOMOHISA YAMASHITA TOUR 2026 DREAMING』を開催する。