歩兵戦闘車が小型の地上ドローンを何両も従え、その“司令塔”として群れを操りながら戦う――そんな新しい陸戦の姿が、訓練で示されました。
車体側面に5両の地上ドローンを搭載
将来の機甲部隊がどのような形態をとるべきかを模索するアメリカ陸軍のシリーズ演習「ペガサス・チャージ」の第3回目が2026年8月に実施され、第1騎兵師団のM2A4「ブラッドレー」歩兵戦闘車が複数の小型地上ドローン(UGV)を車体側面に搭載している姿が確認されました。
このUGVは、新興ドローン企業スウォームボティクスAI社が開発した「ファイアアント」です。全長80~90cm程度と推測される箱型のボディに車輪を備えたファイアアントはペイロードの換装によりISR(情報収集・監視・偵察)、通信中継、電子戦、そして自爆攻撃まで、さまざまな任務を遂行できるモジュール設計を特徴としています。
ファイアアントは低コストの消耗型システムである点も重要です。陸軍は、安価かつ大量生産可能な無人システムにより高価な有人プラットフォームを強化することを構想しています。このような運用のため、ファイアアントは少人数オペレーターによる群れ(スウォーム)制御が可能であり、メーカーは1人あたり6~10両を運用できると説明しています。
「ブラッドレー」はファイアアントの“司令塔”として機能することが構想されており、戦車や歩兵と連携した運用が考えられます。
今回の訓練は、有人戦闘車と無人システム群を組み合わせた陸戦における「マンド-アンマンド・チーミング」の具体的な姿として注目されます。
【▶】「ファイアアント」を搭載したブラッドレー戦車(動画で見る)