フランス新型飛行機 他国との協力は「我々の主導が条件」と開発元は強調 量産開始目標はいつ頃?

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ダッソー・アビエーションのエリック・トラピエCEOは2026年8月26日、ラファールの最新鋭タイプとなるF5の市場投入時期について、2033年から2035年頃になるとの見通しを示しました。

協力はなくとも単独で作れるとも豪語

 航空宇宙メーカー、ダッソー・アビエーションのエリック・トラピエCEOは2026年8月26日、ラファールの最新鋭タイプとなるF5の市場投入時期について、2033年から2035年頃になるとの見通しを示しました。

 この件は、パリで開催された「フランス企業家会議」の際、フランス国内の経済系メディアであるBFMビジネスのインタビューに応じた際に明らかにされました。

 ラファールF5は、従来型ラファールの単なるアップグレードにとどまらず、次世代戦闘機として大幅な機能強化が図られています。具体的には、次世代空対地核ミサイル「AS4G(第4世代空対地核ミサイル)」の運用能力付与、高性能な電子戦システムの搭載、無人航空機との連携などが計画されており、同戦闘機と連携する新型ステルス無人戦闘機の開発も進められています。

 このF5計画は、ドイツ、スペインとともに進めていた欧州共同戦闘機計画「SCAF(将来航空戦闘システム)」における欧州戦闘機の開発計画が6月に頓挫したことを受け、フランスにとって優先度の高い計画となっています。

 ただし、ラファールF5の計画も順調に進んでいるわけではありません。当初予定されていた、アラブ首長国連邦(UAE)からの最大35億ユーロ(約6475億円)の資金提供を受けられないことが、4月にほぼ確定的となっています。

 この資金提供の見返りとして、フランス側はUAE向けラファールの将来型アップデートや、F5の優先配備などの権利を提案したとされます。しかし最終的には、ラファールF5の技術をどの程度UAEに公開するかをめぐって対立が生じたため、資金提供は見送られることになりました。

 トラピエCEOはラファールF5について、現時点では外国との共同開発は行っていないと説明し、機体の開発については「単独でできる」と強調しました。ただし、「外国企業との協力は可能」とする姿勢も示しており、以前から他国との協力については含みを持たせています。一方で、「ダッソー側がその協力の形を提案する」としており、あくまでダッソーが主導して開発を行う方針は明言しました。

 ダッソーがここまで戦闘機開発における主導的な立場にこだわる背景には、フランスにとってラファールが単なる制空・対地攻撃用の戦闘機ではなく、フランスの核戦力の一翼を担う戦略兵器であるという事情もあります。自国の核戦略に直結する兵器であるため、関連する多くの技術をブラックボックスとして維持する必要があります。