身元判明わずか3%=遺体激しく損傷、特定進まず―ネパール洪水

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 【カトマンズ時事】ネパールと中国を襲った土石流災害で、ネパール側で収容された遺体は900人以上。そのうち身元が判明したのは30日時点で34人にとどまり、全体の3%超にすぎない。巻き込まれた場所から遠く離れた下流域まで流されるケースが多く、親族による身元確認が難しいほか、損傷が激しいことなどが理由だ。
 首都カトマンズの病院入り口。行方不明者を捜す張り紙と共に、掲示される遺体の写真も日を追うごとに増えている。幼児の変わり果てた姿もある。特定につながる情報を得ようと、タトゥーや歯の治療痕といった特徴を写したものもあった。
 発見場所の大半はインドと接する南部のナワルパラシ東部郡やチトワン郡だ。多くは衣服を身に着けておらず、川を数十キロ流されるうちに剥ぎ取られたとみられる。「遺体のほとんどはひどく損傷し、身元が判別できない」。チトワン郡に災害派遣された警察幹部は取材にそう語った。
 インドでもネパールから流れる川で土石流の犠牲者とみられる7人の遺体が見つかっている。
 ネパール当局は30日、遺体を安置所に収め切れないことから、鑑定用のDNAを採取後に埋葬に着手。現場では、安置に必要な保冷庫などの設備も不足している。
 シャハ首相はSNSへの投稿で、身元が判明した遺体は遺族への引き渡し作業が進められているとした一方、特定に至らない遺体に関しては「法的手続きを完了後、地下での保管や管理が開始された」と言及。適切な手順に従っていると強調した。