チェルシーは、アルゼンチン代表GKエミリアーノ・マルティネスの加入によって、スペイン代表GKロベルト・サンチェスの放出に動いているようだ。29日、イギリス紙『ガーディアン』が伝えている。
ここ数年守護神問題が課題となっていたチェルシーでは、2023年8月にブライトンから加入したR・サンチェスが、基本的に一番手として起用され続け、2025年夏に開催されたFIFAクラブワールドカップ2025では最優秀GK賞に輝いて優勝に貢献するなど、ビッグセーブを見せてチームを救う活躍を見せたりする一方で、繋ぎの部分や判断ミスなど不用意なプレーでピンチを招く場面もあり、不安定さが懸念材料に挙げられていた。
今夏の移籍市場では、FIFAワールドカップ2026のメンバーにも招集されていた現在21歳のベルギー代表GKマイク・ペンダースが、ストラスブールへのレンタル移籍から復帰したことで、昨季にR・サンチェスとポジションを争っていたデンマーク代表GKフィリップ・ヨルゲンセンが、出場機会を求めてストラスブールにレンタル移籍を果たした。
これにより、今季のチェルシーは守護神の座をR・サンチェスとペンダースが争い、第3GKは下部組織出身のイングランド人GKテディ・シャーマン・ロウが務める予定となっていた。
しかし、24日に行われたプレミアリーグ第1節のフルアム戦で先発に名を連ねたR・サンチェスが再び不安定なパフォーマンスを披露。試合は3-2で勝利したものの、フルアムに奪われた2失点はいずれも同選手のミスに起因するもので、ペンダーズとの健全なポジション争いはすぐにペンダースが勝ち取るものと予想されていた。
そうしたなか、日本代表GK鈴木彩艶の加入によって今夏のアストン・ヴィラ退団がより濃厚となっていたE・マルティネスの代理人からチェルシーに接触があったことで状況は一変。クラブのスポーツ部門幹部からシャビ・アロンソ監督にこの案が提示され、同監督がゴーサインを出したことで、まだ正式発表はされていないものの、750万ポンド(約16億円)の移籍金でアストン・ヴィラと合意に至ったことが報じられている。
これによって、守護神の座を争う選手を3人抱えることになったチェルシーだが、選手の感情を過度に気にせずに断固とした姿勢を見せ、安定感を求めてR・サンチェスの序列を即座に下げることを決断した模様で、移籍市場の閉幕が近づいていることで決断を下すまでの時間は限られているが、同選手にはチームを離れる必要性が浮上しているという。
たとえ、残留したとしても構想外となり、30日に行われるプレミアリーグ第2節の古巣ブライトン戦でも起用される可能性は低く、R・サンチェスにはイングランドやヨーロッパ、サウジアラビアなど複数のクラブから関心が寄せられていることが伝えられている。
このような状況から、今季のチェルシーでは勝者のメンタリティを備える経験豊富なE・マルティネスと、期待の若手であるペンダースがゴールマウスを守ることになりそうだが、果たして両選手は長年の課題となっている安定感をチームにもたらすことができるのだろうか。
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