高速バス「新宿-富士五湖線」でダイヤ改正が行われます。これと同時に、予約方法も大きく変わります。
新宿-富士五湖線がダイヤ改正
京王グループと富士急グループが共同で運行し、新宿と山梨の富士山エリアを結ぶ高速バス新宿-富士五湖線が、2026年10月1日にダイヤ改正を実施します。
富士山や富士急ハイランドなどを抱える富士五湖線地域は、鉄道(富士急行線)だと乗り換えが必要だったり、輸送力に限りがあったりすることから、高速バスでの移動が主流のエリアです。河口湖駅や富士山駅に発着する基本系統のほか、複数の系統があります。
ダイヤ改正後の時刻は、下りの新宿発、上りの河口湖駅発ともに1日55本を数えます。朝の下りは6時台から11時台まで10分おき、逆に上り河口湖発は14時台から21時台まで、ほぼ10分おきの発着です。
この頻発ぶりは従来からですが、今回は京王が増発を行うとともに、ダイヤを調整して京王便・富士急便がほぼ交互に発着する体制となるそうです。さらに、利用動向に応じ随時、2号車以降も設定するとしています。
ただし、10月以降の変化についても注意喚起がなされています。それは、運行会社ごとに「予約サイトが別になる」ことです。
京王便は従来通り「ハイウェイバスドットコム」で予約できますが、富士急便はハイウェイバスドットコムから富士急グループが提供する公式Web予約サービス「FUJIYAMA CONNECT」での予約にリンクする仕様となります。
京王便はハイウェイバスドットコムで予約の変更・払戻しが可能な一方、「FUJIYAMA CONNECT」で支払った乗車券は、「FUJIYAMA CONNECT」での予約の変更・払戻しが必要になります。その逆も然りです。
たとえばハイウェイバスドットコムで予約した京王便を富士急便に変更する場合、ハイウェイバスドットコムで解約をして、FUJIYAMA CONNECTで取り直すといったことが必要になり、払戻手数料も発生します。同一グループ便どうしの変更であれば、従来通り一定回数までは無手数料となります。
この変更の背景にあるのが「販路の拡大」です。
新宿線については京王・富士急がほぼ交互発着になり、同一グループでの便変更はしやすくなります。ハイウェイバスドットコムでは引き続き新宿発着のほか、渋谷発着の全便が取り扱われます。
一方で、富士五湖方面へは東京駅、横浜、大宮、幕張など発着地が拡大しています。富士急グループは「同一グループ施設のデジタル連携を本格化する」取り組みとして、FUJIYAMA CONNECTでの高速バス予約を開始しており、すでに東京駅、横浜、大宮、幕張発着などの便の予約を受け付けています。そこへ大多数を占める新宿線の富士急便が加わる形です。
FUJIYAMA CONNECTは高速バス予約を入口として、富士山エリアにおける富士急グループの観光施設、宿泊施設、飲食店などの情報へつなげるプラットフォームとされており、高速バス以外の施設などを組み合わせたパッケージ予約の拡充が想定されます。高速バスの従来の利便性はダイヤ調整によって概ね維持されつつ、商品選択の幅は増えそうです。