「キン肉マン」で復興の力に=被災の画家、コラボ作品で支援―震度6強の美里町・熊本地震

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 震度6強の揺れに見舞われた熊本県美里町で、漫画「キン肉マン」とコラボした作品やグッズを制作・販売し、復興支援に取り組む画家がいる。同町出身の瀧下和之さん(50)だ。地震で自宅とアトリエが被災したが、「みんなの力になるように」と作者の漫画家ユニット「ゆでたまご」と共に町を支援するチャリティー企画を計画する。
 瀧下さんは7月28日、アトリエで作品を制作中に被災した。激しい揺れで保管していた作品が倒れ、展覧会への出品作を含む十数点が損傷し、一部は処分を余儀なくされた。それでもアトリエの片付けを進め、約1週間後には活動を再開した。
 「小学生の頃にキン肉マンの絵をまねて描くうちに絵が好きになった」という瀧下さん。10年前に起きた熊本地震からの復興を支援する企画展を東京で開くなどする中、原作担当の嶋田隆司さんと知り合い意気投合した。嶋田さんからの提案を受け、2024年にはコラボ作品展を実現させた。
 今年4月にも熊本市で復興企画展を開催した。コラボ作品やグッズの売り上げの一部の290万円を熊本城の修復費として市に寄付した。
 7月の地震後、ゆでたまごの2人から快諾を得て、自身がよく描く童話・桃太郎の鬼とキン肉マンが熊本城を支える絵を描き下ろした。チャリティーグッズとしてTシャツやエコバッグなどにプリントして販売する準備を進めている。9月には嶋田さんを美里町に招き、漫画の主人公にならい、町民の額に「肉」と書くサイン会も開催する予定だ。
 瀧下さんは熊本県中央町(現美里町)生まれで、高校卒業後に上京。04年に中央町などが合併して美里町ができた時には自身がデザインした町章が採用された。22年に故郷へ生活拠点を移した。
 瀧下さんは、美里町への思いがより強くなっていると語り、「早く復興できるように、作品づくりをこれからも頑張っていく」と力を込めた。 
〔写真説明〕熊本県の復興支援につなげるために制作した、漫画「キン肉マン」とのコラボ作品を持つ瀧下和之さん=16日、同県美里町
〔写真説明〕作品を制作する画家の瀧下和之さん=14日、熊本県美里町
〔写真説明〕アトリエで作品を制作する画家の瀧下和之さん=14日、熊本県美里町