乗客乗員520人が犠牲となった日航ジャンボ機墜落事故は12日、発生から41年を迎えた。墜落現場の「御巣鷹の尾根」(群馬県上野村)には、早朝から遺族らが慰霊登山に訪れ、登山道に点在する墓標の前で故人をしのんだ。
大雨が降る中、妹の淳子さん=当時(20)=を亡くした大阪市の自営業泉谷透さん(67)は、登山道を一歩ずつ登った。昨年亡くなった父親の写真を墓標に飾り、「あの世で会えたかな」と笑った。「妹は20歳のままだ。普段はあまり考えないようにしているが、ここに来ると思い出す」と悲しみを新たにした。
墜落現場は、標高約1565メートルの尾根。遺族らは尾根に立つ「昇魂之碑」の前に集まり、鐘を鳴らして空の安全を祈った。
麓の「慰霊の園」では午後6時から、遺族や日航の鳥取三津子社長ら関係者らが参列し、追悼慰霊式が営まれる。ろうそくがともされ、事故発生時刻の午後6時56分に全員で黙とうをささげる。
〔写真説明〕妹の淳子さんの墓標に手を合わせる泉谷透さん=12日午前、群馬県上野村
〔写真説明〕日航ジャンボ機墜落事故現場の「昇魂之碑」前で手を合わせる子供=12日午前、群馬県上野村