空前のスクランブル態勢へ 領空スレスレの“招かれざる客”前年比で250%増という異例の事態をNATOが公式発表

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北大西洋条約機構(NATO)連合統合軍司令部は2026年8月5日、東部側面(東欧方面)における2026年7月のスクランブル発進回数が、前年同月比で250%以上増加したと明らかにしました。

ロシア軍の動きが活発に?

 北大西洋条約機構(NATO)連合統合軍司令部は2026年8月5日、東部側面(東欧方面)における2026年7月のスクランブル発進回数が、前年同月比で250%以上増加したと明らかにしました。

 2026年7月は、飛行計画を提出せず、航空機識別装置(トランスポンダー)の電源を切ったままNATO空域付近に接近するロシア軍機が急増したとされ、詳細なスクランブル回数については公表されていないものの、特にバルト海や東欧方面では、偵察機や情報収集機による飛行が目立ったようです。

 その都度、NATO加盟国の戦闘機がスクランブル発進し、邀撃や機体識別、上空監視を実施しました。NATO連合統合軍司令部は「ロシア軍機が繰り返しNATO空域付近に接近したため、NATO戦闘機は発進し、邀撃・識別を実施せざるを得なかった」と説明する一方で、「スクランブルが行われるたびに、NATOの空域が確実に守られていることが証明される」と強調しています。

 8月に入ってもロシア軍の活発な航空活動は続いているようです。8月4日には、ポーランド空軍が西ポモージェ県コシャリン市から約56km沖合でIl-20電子偵察機を邀撃しました。

 また、NATO加盟国が持ち回りで防空任務を担うバルト3国およびバルト海周辺では、8月にフランス空軍からイタリア空軍へ任務が引き継がれましたが、交代直後の8月5日にはロシア空軍のSu-24とみられる機体が接近したため、NATOのバルト海防空任務の一環としてスクランブル発進が行われています。