アメリカ議会予算局(CBO)は2026年8月5日、トランプ級戦艦(BBG(X))の予想される建造費を発表しました。
建造費も昔の戦艦のように!?
アメリカ議会予算局(CBO)は2026年8月5日、トランプ級戦艦(BBG(X))の予想される建造費を発表しました。
今回のCBOの報告によると、1番艦は約230億ドルの建造費がかかり、建造予定である全15隻の計画総額は約2750億ドルに達する可能性があると試算されました。なお、この数字は艦の規模や推進方式を基に、満載排水量3万5000トンの原子力戦艦に必要な費用を算出したもので、計画全体を通じた平均建造費は1隻あたり約180億ドルになるとしています。
この建造費は現在公表されている仕様を基に試算したものであり、実際には設計や建造方法、例えば原子力から通常動力に切り替えるなど、などさまざまな要因によって、試算より高くも低くもなる可能性があるとしています。
トランプ級は、ドナルド・トランプ大統領自らが「新しい戦艦を造る。名前はトランプ級(Trump-class battleship)だ」と建造計画に言及した艦で、新たな艦隊整備構想「ゴールデン・フリート(黄金艦隊)」の中核を担う次世代の水上戦闘艦とされています。
今回の報告書によると、第二次世界大戦以降にアメリカ海軍で建造されたどの水上戦闘艦よりも大型となり、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の3.5倍以上、ズムウォルト級ミサイル駆逐艦の2倍以上の規模になります。また、就役すれば世界最大の水上戦闘艦になるとみられています。
装備としては、Mk 41垂直発射装置(VLS)128セル、通常型即応打撃(Conventional Prompt Strike:CPS)極超音速ミサイル用発射筒4基、電磁レールガン、さらに海軍のAN/SPY-6統合防空・ミサイル防衛レーダーの大型化モデルなどを中核装備として搭載する予定で、最新鋭装備を備えた、まさに21世紀の戦艦といえる存在です。
同級の建造をトランプ政権は重要政策の一つと位置付けており、国防総省は2027会計年度予算要求で10億ドルの先行調達費を計上し、2028年の発注を予定しています。
ただ、米国海軍協会の公式ニュースサイト「USNI News」によると、議会はこの計画に慎重な姿勢を示しており、同級を海軍の長期艦艇建造計画に組み込んだ場合、水上戦闘艦の年間調達予算は2025会計年度計画の年間69億ドルから年間152億ドルへと2倍以上に増加するとCBOは試算しています。こうしたことから議会は海軍に対し、戦艦計画に加えて、より小型の次世代ミサイル駆逐艦の開発も並行して進めるよう求めているようです。