熊本地震の被災地は8日、発生から2度目の週末を迎えた。要望のあった11市町全てで災害ボランティアセンター(VC)が開設し、大きな被害があった熊本県氷川町でも同日から受け入れを開始。被災者の生活再建が本格化している。
氷川町の災害VCには8日朝、県内外から多くの人が集まり、被災した民家の片付けや災害ごみの搬送などに汗を流した。県は当初、まだ受け入れ準備ができていないとして被災地入りの自粛を呼び掛けていたが、6日までに11市町全てでボランティアの募集を開始した。8日午後2時時点で、延べ1751人が参加している。
「少しでも気持ちが軽くなってほしくて」。会社員安部健太郎さん(53)=同県菊陽町=は厳しい暑さの中、たんすや戸棚などが壊れて散乱している氷川町の民家で、ごみの解体や運び出しに従事した。住人の山高孝一さん(71)は、「重いものは危険で持ち運べないので、本当にありがたい」と感謝していた。
要望のあった11市町のうち、八代市では断水や通信障害の影響でボランティアの受け入れが遅れていたが、10日から活動を開始できる見込みとなった。VCを運営する同市社会福祉協議会の松本博昭さん(58)は、「被災者からは『早く来てほしい』という声が多く届いており、もどかしかった。やっと見通しが立って何よりだ」と話した。
木村敬知事はこの日、震度7の揺れに襲われた宇城市と氷川町を現地視察した。「被害の大きさを改めて実感し、まだ対応できていない細かなニーズを把握できた」と振り返り、「週末やお盆休みに、ぜひ多くの方に熊本へ足を運んでいただき、私たちに力を与えてほしい」とボランティアへの協力を呼び掛けた。
〔写真説明〕被災した民家から荷物を運び出すボランティア=8日午前、熊本県氷川町
〔写真説明〕被災した民家から荷物を運び出すボランティアら=8日午前、熊本県氷川町
〔写真説明〕災害ごみとなった布団を積み上げるボランティア=8日午前、熊本県宇城市
〔写真説明〕災害ごみとなった給湯器の部品を運ぶボランティア=8日午前、熊本県宇城市