非核三原則、にじむ持論=高市首相、安保文書改定を意識

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 高市早苗首相は広島市で行った6日の記者会見で、非核三原則の見直しを否定しなかった。持論の「持ち込ませず」見直しへ、意欲をにじませた格好だ。政府は安全保障関連3文書を年内に改定する方針で、三原則の扱いが焦点の一つとなる。首相と面会した被爆者団体からは強い疑問が呈された。
 「予断することは差し控える」。首相は会見で、文書改定に伴って三原則を見直すのか問われ、こう説明。その上で「政策上の方針として堅持している」と強調した。
 首相は就任前、「持ち込ませず」について「国民の安全が脅かされる危機的な状況で、核を搭載した米艦の寄港も認めないのか」などとたびたび言及。7月の参院決算委員会では、文書改定に関し「あらゆる課題を議論の俎上(そじょう)に載せる」と明言していた。
 会見に先立つ原爆死没者慰霊式・平和祈念式のあいさつも「堅持している」。近年の首相では石破茂氏や岸田文雄氏は「堅持しながら」「堅持しつつ」などと三原則の維持を前提としていた。首相周辺は高市氏の意図について、「今後の議論を見据えてのことだ」と文書改定が視野にあると認めた。
 政権内では核政策に関し、前のめりな発言が目立つ。昨年12月には政府高官が「日本は核(兵器)を保有すべきだ」と発言。小泉進次郎防衛相も「危機感を持ってタブーなく議論しなければならない」と訴える。日本維新の会の吉村洋文代表は6日、「持ち込ませず」について記者団に「議論の余地がある」と述べた。
 首相は広島市内のホテルで被爆者と面会。出席者から「政府は防衛力強化を進める中で、三原則を見直すのか」と問われた。受け取った要望書には「私たちの願いに逆行し、許すわけにいかない」と記載されていたが、首相は「三原則を堅持している」と繰り返した。 
〔写真説明〕記者会見する高市早苗首相=6日午前、広島市中区
〔写真説明〕被爆者代表から要望を聞く会であいさつする高市早苗首相=6日午前、広島市中区