台風へ備え、募る不安=緊急修理・ホテル避難急ぐ―発生10日目・熊本地震

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 熊本地震の発生から6日で10日目を迎えた。台風13号が近づく被災地では、自宅や家財などの損壊がさらに拡大する恐れがあり、被災者は不安を募らせている。県や被災自治体は二次被害を防ごうと、緊急修理制度や「ホテル避難」などの対策を急ぐ。
 「台風が来る前に、せめて孫たちの晴れ着だけでも取り出せないかと思って…」。氷川町の70代女性は、震度7の揺れで倒壊した自宅を見上げた。雨をしのぐブルーシートを掛けたいが、「もうそんな気力も体力もない」とため息をつく。
 宇城市の園田重則さん(80)は、地震で自宅が傾き、窓が閉まらなくなった。屋根に上ってブルーシートを掛けたが、転んで腕を負傷。「台風の横雨は部屋の中に吹き込んでしまう。家財道具を移動させる場所もない」と表情を曇らせた。
 熊本県は6日、強い日差しや台風13号によるフェーン現象で猛暑となった。気象庁によると、八代市で39.0度、宇城市で38.0度、玉名市と菊池市で36.5度、熊本市で36.1度を観測。9日ごろまで風雨が強まる恐れがあり、土砂災害に注意が必要としている。
 被害拡大を防ぐため、被災地の各市町村では災害救助法に基づく緊急修理制度の受け付けが始まった。持参した家屋の写真で準半壊以上(相当)と確認されると、1世帯当たり5万6400円以内で、業者の作業費などを自治体に負担してもらえる。
 被災者が無料で宿泊施設に滞在できるようにする「ホテル避難」も始まった。6日午後2時時点で県内のホテルや旅館など134施設が受け入れを表明し、760件の申し込みがあった。希望者は在宅避難や車中泊を続けている人が中心とみられ、県は今後専用のコールセンターも開設して、ニーズに合った施設とのマッチングを進める。
 一方、県災害対策本部は6日、関連調査中を含めた死者38人のうち、遺族の同意が得られたとして、八代市内の5人の氏名を新たに公表した。 
〔写真説明〕悪天候に備え、ブルーシートを掛けられた屋根が見られる住宅街=6日午後、熊本県氷川町
〔写真説明〕悪天候に備え、地震で破損した屋根にブルーシートを掛ける人たち=6日午後、熊本県氷川町