【インタビュー】植中朝日の決意「ミョウさんを名将に」 兄の影響で慣れ親しんだ“青と黒”…新天地G大阪でいよいよデビューへ

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今季、横浜F・マリノスからガンバ大阪に移籍したFW植中朝日。左ひざの手術を乗り越え、新天地での公式戦デビューに向けて着実に準備を進めている。

少年時代から兄の影響で親しんできたクラブで、憧れの遠藤保仁ヘッドコーチ、そして明神智和新監督とともに迎える新シーズン。「FWなので、たくさんゴールを決めて数字で貢献することが一番。ファン・サポーターの皆さんに早く認めてもらえるようになりたい」。ゴールという結果でチームに貢献することを誓った植中。青黒のユニフォームを纏うストライカーが、いよいよベールを脱ぐ。

取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
写真提供=ガンバ大阪

ガンバに来て一番ワクワクしたのは……

――いよいよ2026/27シーズンの明治安田Jリーグが開幕します。ケガを経て、公式戦デビューを目指す植中選手に対する、ファン・サポーターの期待も高まっていると思います。その期待をどのように感じていますか?
植中 今年の新加入選手は僕以外、大卒・高卒のルーキーだったので、そういった意味では期待されているという感覚はありました。先日のオフィシャルパーティーでも「期待している」と言っていただきましたし、松下さん(松下正幸 特別顧問)からも声をかけていただきました。やっと公式戦にも出られそうなので、期待に応えられるように頑張りたいです。

――左ひざ内側半月板損傷のため、明治安田J1百年構想リーグの期間は外からチームを見守ることになりました。どういった心境で日々過ごしていたのでしょうか。
植中 過密日程でチームは本当に大変そうでしたが、頑張ってほしいとずっと思っていました。もどかしさは特になかったですね。手術が決まってからも落ち込むことはなく、まずはシーズン中の復帰を目指しました。結果的に百年構想リーグの期間を飛ばすことになりましたが、この半年を活用して治すことができたと思えばポジティブですし、そう前向きに捉えています。手術をしたという決断に後悔はありません。

――百年構想リーグ期間中にはAFCチャンピオンズリーグ2を制し、G大阪にとっては11年ぶりのタイトルを獲得しました。
植中 これまでたくさんタイトルを獲っている印象ですが、意外と期間が空いたんだなと思いました。三上さん(三上大勝 フットボール本部本部長)からは「久しぶりにタイトルを獲って、その次のタイトルまでの期間が大事だ」という話もありました。このタイトルをきっかけに、毎年何かしらのタイトルを獲得できるようにならなければいけないと感じています。

――植中選手の子どもの頃は毎年のようにタイトルを獲っていたという印象があるかと思います。
植中 7つ上の兄貴がガンバファンだったので、よく試合は見ていました。僕は長谷川健太さんが監督の時が印象に残っていて、3冠の時(2014年)は中学1年生でした。ちょうどJFAアカデミーに入り、サッカー漬けの毎日を過ごしていた時期だったので、自分の中でのサッカー熱も高まっていましたね。

――福岡県出身ですが、お兄さんはガンバファンだったのですか?
植中 兄貴はサイドバックをやっていて、加地(亮)さんが好きでした。なので、ガンバを応援していましたね。

――植中選手もお兄さんの影響を受けましたか?
植中 小学生の頃はボランチをやっていて、JFAアカデミーに入ってからFWになりました。なので、小学生の時はヤットさん(遠藤保仁ヘッドコーチ)の本を買って読んでいましたね。それこそガンバに来て一番ワクワクしたのは、ヤットさんとサッカーができたことです。全体練習後のシュート練習にもいつも付き合っていただき、質の高いボールを供給してくれます。

――指導者・遠藤保仁はどんな方ですか?
植中 めちゃくちゃ多くを語るタイプではないと思いますが、質問するとものすごく正確に、丁寧に、分かりやすく教えてくれます。ヤットさんからも思うことがあれば伝えてくれるので、そこは本当に助かっています。フランクにコミュニケーションを取ってくれるので、話しやすいです。

――明神智和新監督もG大阪の黄金時代を支えた一人です。
植中 明さんはライセンス取得の一環として、JFAアカデミーに来ていたことがありました。一緒に楢崎正剛さんや前田遼一さんも来ていて、当時は恐れ多くて話しかけられなかったのですが、ガンバに来てからその話もしましたし、そういった意味では少し縁があります。新監督になりましたが、コーチ時代と変わらず接しやすい方です。

――明神監督はどんなタイプの指導者ですか?
植中 まだ監督に就任してからあまり時間が経っていないので分からない部分もありますが、“ザ・ボス”という感じではなく、選手やコーチの意見を聞きながら、柔軟に取り入れて一緒に作り上げていく監督だと思っています。ミョウさん(明神監督)のやりたいことに沿って貢献できればと思いますし、とにかく楽しみです。

――明神監督、遠藤ヘッドコーチが率いるガンバでプレーする植中選手をお兄さんはとても楽しみにしていると思います!
植中 ガンバを応援してきた人からしたら、本当に夢のようですよね。在籍していた選手が監督・コーチになり、タイトルを穫ることができれば理想的だと思います。明さんを名将にするためにも、みんなで協力し合っていきたいです。

再び14番を背負う理由

――ここからはプレシーズンについてもうかがいます。オーストリアキャンプはいかがでしたか?
植中 刺激が多かったですね。練習環境や食事も違いましたし、練習試合も現地のチームと対戦するので、ACLを見据える上でも実践的な練習になって良かったと思います。

――オーストリアキャンプで何か印象的な出来事はありましたか?
植中 SNSにも載っていましたが、近くに川があってそこでアイスバスをやりました。それが安らぎというか、練習後の楽しみでした。そこで体をクールダウンさせながら、何気ない会話をするのが楽しかったです。

――SNSでの様子を拝見すると、宇佐美貴史選手や三浦弦太選手といったチームの中心選手たちともすごく仲良さそうに見えました。
植中 宇佐美選手、三浦選手とは最近話すことが多いですね。特に宇佐美選手はよくご飯にも連れて行ってくれて、サッカーの時もサッカーのこと以外でも話す機会が多いです。宇佐美選手はサッカーだけではなく、トークの技術もすごい(笑)。自分も上達しないといけないなと思っています(笑)。ガンバに来てからは年下の選手も増えたので、そういった選手たちとの関わりも意識して、一緒にご飯に行くように心がけています。

――新シーズンからは背番号を55番から14番に変更しました。横浜F・マリノス時代から着用している番号ですが、選んだ理由はありますか?
植中 横浜FM時代は空いている番号の中から若い番号を選んだだけだったのですが、3年間付けたので自分的にはしっくりしています。またV・ファーレン長崎で闘病中の名倉(巧)選手は、僕が長崎に在籍していた時から14番を着けていました。少しでも彼の励みになればいいですし、同じ14番を着けて名倉選手に活躍を届けたいという気持ちもあります。

――今シーズンはプロキャリアをスタートさせた長崎とJ1の舞台で対戦することにもなりますね。
植中 オフシーズンに長崎の新スタジアム(PEACE STADIUM Connected by SoftBank)に遊びに行き、知り合いとスタジアム内のご飯屋さんで食事をしました。すごいスタジアムでしたね。長崎時代にお世話になった方からも「チケット取ったから絶対に来てね!」と言ってくれています(※9月2日の第5節で対戦)。久しぶりに長崎でプレーしているところを見せられるように、ケガなくメンバーに入るため練習から頑張っていきたいと思います。

――3年間在籍した横浜FMとも対戦することになります。
植中 横浜FMは自分のことをサッカー選手として、もう一段階レベルアップさせてもらったクラブだと思っています。なので、離れるのは本当に寂しかったです。どう迎え入れられるかは分かりませんが、今はガンバの一員として活躍して勝利を届けたいです。

――8月7日(金)19時30分〜の開幕戦では、ホームで浦和レッズと対戦します。
植中 サポーターがすごく熱いチーム同士ですし、盛り上がると思います。浦和は選手も多く入れ替わりましたし、曺貴裁新監督になりました。どういったチームになっているのかは未知数ですが、個人としては昨季も得点を取れているのでイメージはできています(※昨季のJ1第34節では、1得点1アシストを記録。横浜FMが4-0で勝利)。

――最後にファン・サポーターへメッセージをお願いします。
植中 FWなので、たくさんゴールを決めて数字で貢献することが一番だと思っています。ファン・サポーターの皆さんに早く認めてもらえるようになりたいですし、チームを助けられる選手になります。新シーズンもACL2に続くタイトルを獲得できるように頑張ります!

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