「重要なのは『つながり』」今夏スパーズ入りのM・フェルナンデス、移籍決断の裏に“父と兄”の存在

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 今夏の移籍市場でトッテナム・ホットスパーへ加入したポルトガル代表MFマテウス・フェルナンデス。マンチェスターユナイテッドからの関心も伝えられた中、ノースロンドン行きを決断した理由を明かした。スポーツメディア『ジ・アスレティック』が伝えている。

 現在21歳のM・フェルナンデスは、スポルティングの下部組織出身で、2022年10月にトップチームデビューを飾り、サウサンプトンを経てウェストハムへ完全移籍。その新天地では主力として活躍したものの、クラブの2部降格に伴い今夏の移籍が有力視されていた。

 最終的にはトッテナムとマンチェスターユナイテッドの一騎打ちの様相を呈した中、ウェストハムが望む8500万ポンド(約183億円)のオファーを掲示し、ポルトガル代表MFの説得にも成功したロベルト・デ・ゼルビ監督のチームが争奪戦を制した。

 その移籍の経緯に関しては前述のクラブ間の移籍金を巡る考え方の相違が影響した面は大きかったが、M・フェルナンデスはデ・ゼルビ監督に加え、スポルティング時代の元同僚であるペドロ・ポロの説得が決め手の一つになったと考えている。

 『ジ・アスレティック』のインタビューでスパーズ行きの経緯を訊かれた21歳はイタリア人指揮官とのやり取りをこう明かしている。

「(移籍の決断は)ビッグクラブでプレーし、試合に勝ち、プレミアリーグやタイトルを争いたいという思いがあったからだ」

「彼(デ・ゼルビ監督)が僕や家族と接してくれた姿勢は、自分にとってとても重要なことだったんだ。毎日電話をくれたし、彼と一緒に仕事ができることをとても嬉しく思っている。素晴らしい成果を残せればと願っているよ」

「重要なのは『つながり』だった。両親は英語があまり得意ではないからね。言葉よりも、互いの想いや感覚が大切だったんだ」

「彼は僕の面倒を見ると言ってくれたし、イングランドで『第二の父親』になると言ってくれたんだ。彼と一緒に仕事ができることを本当に嬉しく思うよ」

 さらに、スポルティング時代の先輩からのラブコールも若武者の心を動かす一因となった。

「ある日、彼(ペドロ・ポロ)から電話があったんだ。寝ていて出られなかったけど、後でポルトガル語でこう言われたんだ。『マテウス、こっちに来て一緒にプレーしよう。君が必要なんだ。監督に君を連れてくるよう進言したのは俺なんだ​​よ』ってね」

「その後、移籍の話がまとまってから、クラブのことやチームのメンタリティ、チームメートについて彼と少し話をした。彼は重要な選手であり、世界最高の右サイドバックの一人であり、素晴らしい人間性を持っているんだ」

 そういった新天地の“父と兄”とのつながりを重視し、ノースロンドンでのプレーを決断した万能型MFは2季連続プレミアリーグ17位からの巻き返しを図る新生スパーズの浮沈を左右する重要なプレーヤーの一人となりそうだ。