暑さ猛威、熱中症で搬送も=続く断水「入浴できず不快」―かき氷に笑顔、宇城市など

スマートレジ普及に2つの追い風

 震度7の揺れを記録した熊本県宇城市は30日午後、最高気温が34度を超えた。同市の小川防災拠点センターで避難生活を送る自営業の男性(58)は、妻が熱中症になり病院に搬送されたといい、「停電や断水があと何日続くか分かれば、他の地域に移動するかどうかの判断材料になる。教えてほしい」と訴えた。
 刺すような日差しの中、同センターではボランティアがかき氷約600杯を被災者に配った。同市の30代女性は、かき氷を頬張る小学6年の娘(11)を見ながら「冷たいものを食べさせられていないのでありがたい」と笑顔を見せた。
 約5キロ離れた山間の集落に住む山本悟さん(65)は、支援物資や炊き出しを求めて同センターを訪れた。停電のため自宅近くの公民館で寝泊まりしているといい、「扇風機しかなく寝苦しい。3日間お風呂に入れていない」と疲れた様子で汗を拭っていた。
 同市の大学生蓑田知沙さん(19)は停電と断水のため、地震翌日から家族で車中泊を続ける。「一番困っているのは暑さ。入浴できず汗で気持ちが悪い」と顔をしかめた。同市の40代女性は「風邪気味で(周りの)迷惑になる」との理由から車中泊を選択。冷房の使用でガソリンの消耗が激しく、1日に2回給油しているとこぼした。
 同じく震度7を観測した氷川町では、複数の家屋が倒壊し、道路が至る所で隆起していた。築約70年の自宅の大半が崩れたという男性(68)は、がれきの中から生活用品を探していた。熊本市にある妻(67)の実家に身を寄せているといい、「強い余震が続いている。危ないので片付けをする余裕まではない」と力なく話した。