鉄骨が露出した施設、倒壊した煙突―。熊本県で最大震度7の揺れが観測された地震から1日たった29日、被害が大きかった地域の上空を小型機で飛んだ。地震の爪痕が各地ではっきり確認でき、被害の大きさを物語っていた。
爆発が起き、2階部分が崩落したイオンモール熊本(嘉島町)では、吹き飛んだ壁の破片で施設南側の道路が白くなっていた。むき出しになった鉄骨には、崩落した屋根の一部のようなものが絡み合っていた。周辺には緊急車両が40台以上集結し、安否不明者の懸命な捜索が続く様子が見えた。
日本製紙八代工場(八代市)では、2本の巨大な煙突が折れており、うち1本は根元から倒壊。工場の設備を押しつぶしていた。
隣接する八代駅では貨物車両が脱線したが、上空からは貨物車両3両ほどが倒れているのが確認できた。球磨川に架かる植柳橋(同市)は支柱が倒れ、歩道部分が崩落して川に沈んでいた。
九州自動車道では、八代インターチェンジ周辺の道路が両側から押しつぶされるようにして隆起し、自動車数台が取り残されていた。付近のジャンクションでは、上下線ともに橋桁が大きく落下し、道が寸断されていた。
停電の影響で多くの地域では信号が消え、長い渋滞が発生していた。山間部では山肌が崩れ、木がなぎ倒しになっていたほか、川が茶色く濁っていた。