最大震度7を観測した地震から一夜明けた29日、熊本県内の被害状況が徐々に明らかになってきた。「余震も続いており不安だ」。停電や断水があった地域の住民らは避難所に続々と集まり、医療機関や店舗は対応に追われた。
28日に震度7の揺れを観測した氷川町。医療機関「八代北部地域医療センター」では、29日午前8時までに約150人が来院した。大半は軽傷だったが、同センターの職員は「夜通し絶えず訪れてきて、院内は混乱状態だった」と語った。
同じく震度7を観測した宇城市のハローワーク宇城では、庁舎の一部が損壊し、駐車場のアスファルトが隆起するなどした。女性職員(44)によると、断水が続いており「一日も早く通常の状態に戻ってほしい」と不安そうに話した。
同市の小川防災拠点センターには、約500人が避難したが、断水や停電が続き、エアコンが使えない中で過ごしている。食料は施設の備蓄品を活用するなどして対応しているという。
震度6強を観測した八代市。避難所として開放されている代陽コミュニティセンターには約100人が訪れ、一夜を過ごした。断水のため簡易トイレが設置されており、男性職員は「次はいつ水や食料が入ってくるのかが分からない。余震も続いており不安だ」と語った。
震度6強を観測した熊本市南区のコンビニエンスストアでは、店内に散らばった商品の片付けに店員が追われる中、客がひっきりなしに訪れ、水やパン、カップラーメンなどを購入。男性店長(64)は「弁当は通常通り届く見込みで、営業は続ける。余震には備えていきたい」と話した。