米海軍主催「比類なき実弾訓練」に自衛隊も参加!「国産ミサイル」が退役艦ブチ抜く映像公開!!“空母みたいな揚陸艦”も実弾標的に初使用

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アメリカ海軍は2026年7月22日、「リム・オブ・ザ・パシフィック(RIMPAC)2026」演習の一環として、退役したタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「モービル・ベイ」と、タラワ級強襲揚陸艦「ペリリュー」をハワイ沖で標的艦として使用したと発表しました。

他に類を見ない訓練機会を提供

 アメリカ海軍は2026年7月22日、「リム・オブ・ザ・パシフィック(RIMPAC)2026」演習の一環として、退役したタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「モービル・ベイ」と、タラワ級強襲揚陸艦「ペリリュー」をハワイ沖で標的艦として使用したと発表しました。

 この演習は6月24日から7月末まで行われるアメリカ海軍主催の多国間海上演習で、29か国から40隻の艦艇、3隻の潜水艦、14の陸上部隊、150機以上の航空機が参加しています。日本も参加しており、陸上自衛隊は12式地対艦誘導弾を使用したほか、海上自衛隊の護衛艦「こんごう」もハープーン対艦ミサイルを発射したと発表されています。

 12式地対艦誘導弾については詳細が公表されており、アメリカ陸軍第1-623野戦砲兵大隊とともに、「モービル・ベイ」を標的とした共同実弾射撃を実施したとしています。

 アメリカ海軍が公開した映像には、前述の自衛隊による12式地対艦誘導弾の発射シーンのほか、AH-64アパッチ攻撃ヘリコプターがスパイクミサイルを発射する様子や、潜望鏡越しに「モービル・ベイ」が沈没する場面が収められています。

 実艦撃沈演習(SINKEX)は、シミュレーターでは完全に再現できない現実的な環境で、乗員が兵器運用や目標への攻撃といった重要な技能を習得・向上させることを目的に実施されています。

 アメリカ海軍によると、「モービル・ベイ」は7月11日、「ペリリュー」は7月17日に、アメリカ軍および参加国部隊によってカウアイ島北方約50海里以上沖合、水深約1万5000フィート(約4570m)の海底に沈められました。

「モービル・ベイ」は、世界で初めてイージスシステムを搭載した実用イージス艦であるタイコンデロガ級の7番艦として、36年以上にわたる任務を終え、2023年8月に退役しました。

 一方、「ペリリュー」は1980年5月に就役し、2001年10月にはアメリカ同時多発テロを受けて開始されたアフガニスタンでの対テロ作戦「不朽の自由作戦」の一環として、最初の海兵隊部隊を現地へ送り届けました。その後、2015年3月に退役しています。

 なお、タラワ級強襲揚陸艦が標的艦として撃沈されるのは今回が初めてです。同級はヘリコプターだけでなく、垂直/短距離離着陸機AV-8B「ハリアーII」の運用能力も備え、欧州各国で運用されている小型空母に匹敵する規模の飛行甲板を持っています。

 これほど大型の艦艇に対して実弾攻撃を行い、その効果や沈没に至るまでの損傷・浸水状況を確認できる機会は極めて珍しい事例です。アメリカ海軍はSINKEXについて「他に類を見ない訓練機会を提供する」と説明していましたが、今回の標的艦はまさにその言葉を裏付けるものとなりました。

 ちなみに、ハワイ沖で行われた今回の演習とは別に、6月にグアムや北マリアナ諸島周辺で実施された「ヴァリアント・シールド2026」では、オースティン級ドック型揚陸艦「ジュノー」が標的艦として使用され、撃沈されています。

【動画】え、映画みたいな沈み方!? これが、標的艦を使った実弾演習です