80年超の歴史で初「JR貨物の心臓部」が激変へ! 建物も“ぜんぶ再配置”10年がかりの大改修がスタート

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JR貨物が、広島車両所の大規模改修工事を実施すると発表しました。操業開始から80年以上が経過し老朽化した施設を、10年かけて全面的に刷新します。

レイアウトも全面見直し「広島車両所」改修へ

 JR貨物は2026年6月、広島車両所(広島市)の大規模改修工事をスタートすると発表しました。2035年までの約10年がかりで施設を全面的に刷新します。

 広島車両所は敷地面積が約8万平方メートル、約50棟の建物施設を有する車両メンテナンス拠点です。JR貨物が所有する機関車や貨車の全般検査(車両全体を分解する大規模な定期検査)を担っています。

 本施設は、1943年3月に「広島鉄道局 広島工機部」として業務を開始。当初は蒸気機関車の単独工場で、山陽本線の輸送力増強に貢献しました。戦後はディーゼル機関車や電気機関車の検修へと業務を移しつつ、1973年に蒸気機関車の検修を終了。1985年には現在の「広島車両所」へと改称されました。

 1987年の国鉄分割・民営化後はJR貨物 関西支社の施設となり、同社の主力な拠点として運用されてきました。現在は「ECO-POWER 桃太郎」や「ECO-POWER RED THUNDER」、DD200形ディーゼル機関車、コキ100系コンテナ貨車などの検査が行われています。

 その一方、施設は完成から80年以上が経過して、建物や設備の老朽化が進行。また操業当時のレイアウトを使い続けてきたため、現在のメンテナンス工程に合わせた効率化が課題となっていました。

 そこで今回の改修では、建物は建て替えを含む全面的な改修を実施します。各施設のレイアウトや建物規模も大きく見直すため、その姿も一変する見込みです。また、工事は車両メンテナンスの機能を維持しつつ、解体や新築、移設を段階的に進めていきます。

 JR貨物は本事業について「建物の建替えを含む全面的な改修工事により、労働環境の抜本的な改善や作業効率の向上を通じて、安全・安定輸送を支えるメンテナンス体制を強化します」としています。