運転技能検査、内容見直し検討=対象高齢者の事故率2.8倍―追跡調査結果を公表・警察庁

2026年工作機械好調の要因は?

 信号無視などの違反歴がある75歳以上の高齢運転者に義務付けている「運転技能検査」について、警察庁は25日、検査を受けた人がその後に事故を起こした割合が、検査対象外の人に比べ約2.8倍高いとする調査結果を公表した。
 同庁は検査が十分機能していない可能性があるとして、内容の見直しに着手。制度改正を議論する有識者会議を立ち上げ、8月にも報告書をまとめる方針だ。
 運転技能検査は、高齢者の身体機能の衰えなどを見極めて事故を防ぐ目的で2022年に導入された。運転免許更新前の3年間に信号無視や速度超過など16類型の違反をした高齢運転者が対象。標識、信号に従った走行やハンドル・ブレーキの操作を減点方式で確かめる実車試験にパスしないと更新できない。例年、更新者の1割弱が対象で、25年は15万6513人が受検し、93%が合格した。
 警察庁は23年5~8月に検査に通った5270人と、違反がなかった人向けの「高齢者講習」を受けた8233人について、その後2年間の事故や違反の状況を追跡調査。その結果、事故件数は受検者が計83件、講習受講者は計47件で、事故率を示す10万人当たりに換算した件数は受検者の方が約2.8倍多く、75~79歳に限れば約4.5倍もの差があった。違反件数も約2倍の開きがあった。