「流石にデカすぎるでしょ…」“動く要塞”から怪物エンジンまで 世界の「一番すごい乗りもの」たち

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世界には排気量や加速力、大きさなどで“世界一”を誇る乗りものが存在します。今回は、そうした常識外れのスペックを持つ、特化しすぎた乗りものたちを紹介します。

排気量や加速、さまざまな面での「世界一」

 私たちが毎日のように目にする自動車をはじめとして、工事現場のショベルカーやブルドーザー、飛行機や船など、日常には多くの乗りものが存在します。4輪のクルマに限っても軽自動車からダンプトラックまで、大きさも多様ですが、ではそれらの中で「一番すごい」と言われるものには、どういったものがあるのでしょうか。

 世界で「最も排気量がすごい市販車」と言われるのは、ブガッティの「T41」、通称“ロワイヤル”と呼ばれるモデルです。1927年1月から1933年1月まで販売された超高級車ですが、その排気量は市販モデルで1万2763cc、プロトタイプ(試作車)では1万4726ccと5桁を軽々突破するほどの数値です。

 参考までにトヨタの「プリウス」を例に出してみましょう。同車の2023年以降のモデルは排気量が1797ccです。つまり「T41」1台で、プリウス7~8台分の排気量を合算した数値です。環境負荷を気にしていなかった当時だからこそできる、贅沢なエンジンを積んだクルマといえるでしょう。

「最も加速力のある電気自動車」のくくりでは、アスパーク「アウル」という車両に軍配が上がります。この車両が静止状態から100km/hまで加速する、いわゆる「0-100km/h加速」は、なんと1.72秒。4つのモーターが生み出す2012馬力のパワーは、この領域では世界最速を誇ります。

 なお、世界最高速の電気自動車(EV)となると、「リマック コンセプト・ツー」にその座を譲りますが、それでも国産EVスーパーカーとして群を抜いた性能を持っています。同車は2019年に50台のみ市販されたレア車です。

世界一長い車両以上の、世界一デカい「重機」

「世界一長い自動車」はどれほどかというと、これまた映画に出てくるような「アメリカンドリーム」という車両です。キャデラック・エルドラドを改造したクルマで、車輪数はなんと26輪。設備も豪華でバーにプール、ジャグジーにウォーターベッド、最後部にはヘリコプター甲板まで備え付けられています。

 75人が一度に乗車できるビッグな車両でしたが、保管や維持に相当な苦労があり、様々な場所を転々としていたのだとか。それでもこの車両は、その機能と製作された経緯、その後の遍歴まで含めて、まさにアメリカンドリームを体現したような一台です。

 それでは、最後に「世界最大の移動可能な車両」を見てみましょう。これは「バケットホイールエクスカベーター」として知られる、露天採掘向け大型建設機械がそれに当たります。

なかでも最大の「Bagger(バケット) 293」は全長225m、全高96m、シャシー幅は45mと、まるで動く要塞のようなサイズです。それでいて12個のキャタピラで移動することができ、分速2~10mの速度が出せる設計です。総重量1万4200トンの巨体で18個のバケットを使い、石炭などの鉱物を豪快に削り取る様子は、まさに「史上最大の自走機械」の名にふさわしい、堂々とした姿といえるでしょう。