ジュビロ磐田は15日、2026-27シーズンからの新監督に秋葉忠宏氏を迎え入れたことを発表した。同時に、三浦文丈監督の契約解除も伝えられている。
磐田は明治安田J2・J3百年構想リーグを全40チーム中32位で終えた。同シーズンは、2025年9月より磐田でコーチを務めていた志垣良氏を監督に据えて、同監督下でスタートしたものの、地域リーグラウンド・EAST-Bグループで低迷が続き、4月22日には同監督との契約解除を発表。コーチを務めていた三浦氏が監督に内部昇格すると、その後は地域リーグラウンドを3勝、1PK勝ち、1PK負け、2敗の成績で終えていた。プレーオフステージでは、栃木シティ、FC大阪にPK戦で連敗を喫し、先の通り32位フィニッシュ。この結果を受けて、三浦監督体制はわずか2カ月ほどで終焉を迎えた。
磐田を離れるにあたって、三浦氏はクラブを通して次のようにコメントを発表している。
「まず初めに、百年構想リーグという特別なシーズンをともに戦ってくださった、ジュビロ磐田に関わるすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。シーズン開始当初はコーチとして、そしてシーズン途中からは監督としてチームに関わらせていただきましたが、私自身、このシーズンの成績は満足できるものではありませんでした。ファン・サポーターの皆さまも同じ思いだったと思います。皆さまの期待に応える結果を残すことができず、自分自身の力不足を強く感じています。申し訳ありませんでした」
「そのような状況の中でも、ホーム、アウェイにかかわらず、ファン・サポーターの皆さまがスタジアムに足を運び、最後まで一緒に戦ってくださったことに心から感謝しています。思うような結果を届けられなかった試合の後にも、『次だ』『まだここからだ』と前向きな声をかけていただいたことは、私にとって大きな力となりましたし、決して忘れることはありません」
「まもなく始まる2026-27シーズンは、ジュビロ磐田にとって新たなスタートになります。新しい体制のもと、チームが強い気持ちとパワーを持って戦い、J1昇格を成し遂げてくれることを願っています。立場は変わりますが、これからもジュビロ磐田を応援しています。本当にありがとうございました」
磐田の新監督に就任する秋葉氏は、1975年10月13日生まれの現在50歳。現役時代はジェフユナイテッド市原(現:ジェフユナイテッド千葉)やアルビレックス新潟など、数々のJクラブを渡り歩き、1996年にはU-23日本代表の一員としてアトランタオリンピックに臨んだ。
現役晩年には、当時神奈川県社会人サッカーリーグに身を置いていたSC相模原で監督兼選手を務めており、現役引退後に正式に指導者へ転身。ザスパクサツ群馬(現:ザスパ群馬)の監督を経て、世代別の日本代表でコーチに就任し、リオデジャネイロオリンピック2016も戦った。
2020シーズンからの3年間は水戸ホーリーホックを率いており、同クラブの指揮官を退任した後、2023年より清水エスパルスのコーチに就任。同年4月、ゼ・リカルド監督の後任として清水の指揮官に就任すると、当時J2に沈んでいたチームを復調へ導き、初年度こそJ1昇格プレーオフ決勝で憂き目を見たが、2年目には2024明治安田J2リーグ優勝を達成。クラブとして3年ぶりとなったJ1の戦いでも、2025明治安田J1リーグを14位で終えていた。
2025シーズン限りで清水を離れると、2026シーズンからはヴィッセル神戸でコーチを務め、明治安田J1百年構想リーグ優勝に貢献。今回、磐田の指揮官就任に伴い、秋葉氏は神戸を離れることが決まっている。
磐田の新監督就任に際し、秋葉氏はクラブを通してコメントを発表。“熱血指揮官”らしく、パワーのある言葉で磐田の復権を誓った。
「このたび、ジュビロ磐田の監督に就任することとなりました、秋葉忠宏です。まずは、このような大変光栄な機会を与えてくださったクラブ関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます」
「私はこれまで、様々なクラブで指導者として経験を積み、直近ではヴィッセル神戸でコーチを務めてまいりました。タイトル獲得を目指し、日々高い基準の中で戦い続けるチームの姿を間近で見てきたことは、私にとって大きな財産です。そして改めて、『監督としてチームを率い、勝利のために挑戦したい』という強い思いを抱かせてくれました」
「ジュビロ磐田は、日本サッカー界を代表する歴史と伝統を持つクラブです。そのエンブレムに込められた誇りと責任を胸に、このクラブを再び力強く前進させるために、私はここへ来ました。私が目指すのは、勝利を当たり前に求める集団です。選手一人ひとりの意識を変え、日々のトレーニングから細部にこだわり、最後の1秒まで走り、戦い抜くチームをつくり上げます。勝利への執着心、仲間のために戦う覚悟、そしてクラブのためにすべてを懸ける責任感を、チーム全体で共有していきたいと考えています」
「しかし、その実現はトップチームだけで成し遂げられるものではありません。強いクラブは、強いチームだけでは生まれません。トップチーム、アカデミー、スタッフ、フロント、そしてファン・サポーターの皆さまを含め、ジュビロ磐田を愛するすべての人が同じ方向を向き、一体となれた時に、初めて本物の強さが生まれると信じています」
「簡単な道のりではないことは理解しています。しかし、だからこそ面白い。人生と情熱を注ぐに値するチャレンジに、今すでに心が燃えたぎっています! どんな状況でも下を向かず、常に前を向き、ジュビロ磐田を愛するすべての方々とともに、全力で戦い続けます。ジュビロ磐田がひとつになれば、必ず大きな力になります。そして、その力でクラブを本来いるべき場所へ押し上げていきます」
「ファン・サポーターの皆さまには、私たちの覚悟と情熱をピッチで感じていただきたいと思います。ともに戦い、ともに喜び、ともに新たな歴史を築いていきましょう。ジュビロDNAを呼び覚ましましょう! よろしくお願いいたします」
なお、同じ静岡県に本拠を置く清水と磐田の歴史において、両クラブで指揮を執る監督は、今回の秋葉氏のケースが初となる。