自国開催の熱狂から16年…南アフリカ代表守護神が亡き兄への思いも胸にW杯開幕戦へ「鳥肌が立つ」

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 亡き兄への思いを背負う南アフリカ代表守護神が、FIFAワールドカップ2026開幕戦に登場する。

 アメリカ、メキシコ、カナダの北中米3カ国で共催され、史上最多の48カ国が参加するFIFAワールドカップ2026がいよいよ現地時間11日に開幕する。メキシコ・シティの『アステカ・スタジアム』で開催される開幕戦には、開催国メキシコ代表と南アフリカ代表が登場。奇しくも両チームは16年前の南アフリカ大会の開幕戦でも激突し、白熱した展開の末に1-1のドローに終わった。

 16年前と立場が入れ替わって迎える再戦に特別な思いで臨む選手がいる。南アフリカ代表で国際Aマッチ通算62キャップを誇るGKロンウェン・ウィリアムズ(マメロディ・サンダウンズ)だ。イギリスメディア『BBC』を通じて「2010年のことはよく覚えている。開幕戦の雰囲気はまさに熱狂的で、国全体が応援していた」と18歳の思い出を振り返ったウィリアムズだが、当時は兄であるマービンを交通事故で亡くしたばかりだった。

「兄は僕に大きな期待を寄せてくれていた」と語るウィリアムズは、兄の死を受けてサッカーを辞めることも考えたという。しかし、最終的にはキャリア継続を決断し、4年後に代表デビュー。2021年に開催された東京オリンピックにもオーバーエイジ枠で出場し、現在はA代表のキャプテンを務めている。34歳で迎えた初めてのワールドカップ、ウィリアムズは次のように胸の内を明かしている。

「開幕戦でチームを率いることになるなんて、言葉では言い表せない感情だ。鳥肌が立つし、夜ベッドに横になった時にそのことを考えてしまうんだ。ワールドカップで最も重要な試合は開幕戦と決勝戦だといつも言っているが、バファナ・バファナ(南アフリカ代表の愛称)はその一つに出場する。プレッシャーは大きいだろう。国全体が彼ら(メキシコ代表)を応援しているし、簡単には勝たせてくれないはずだ」

 南アフリカ代表は過去3度ワールドカップに出場しているが、一度もグループステージを突破したことがない。自国開催の2010年大会はメキシコ代表と引き分けた後、ウルグアイ代表に敗れ、最終戦でフランス代表に勝利したが、得失点差で及ばず敗退となった。4度目の挑戦にして初の決勝トーナメント進出なるか。ウィリアムズは「僕たちが持つべきメンタリティーは『戦えるか?』、『実力を発揮できるか?』ということ。何より重要なのはグループステージを突破することだ」と意気込みを示した。

 メキシコ代表と南アフリカ代表による開幕戦は日本時間12日の午前4時にキックオフされる。

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