ヤマト政権奉献の金銅装甲冑 福岡県宗像市など

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 福岡県や同県宗像市などは、世界文化遺産・沖ノ島(同市)から流出後、宗像大社へ返納されたと伝わる金属製品などを調査したところ、金で装飾された「金銅装甲冑(かっちゅう)」の破片資料が新たに見つかったと発表した。甲冑は古墳時代中期の副葬品として全国に分布するものの、金銅の豪華な装飾がみられるものは極めて珍しいという。
 金銅装甲冑はヤマト政権が5世紀半ばに製作し、沖ノ島祭祀(さいし)のために奉献したとされる。調査を行った鹿児島大学総合研究博物館の橋本達也教授は、見つかった甲冑について「政権有力者の所有品だと考えられる」と説明。政権が沖ノ島祭祀を国家祭祀として特別視していたことがうかがわれるという。5世紀ごろに活動した倭(わ)の五王が祭祀に関与した可能性があるとの見方も示した。
 甲冑片は、宗像大社で7月15日から8月30日の間、展示される予定。【もぎたて便】

〔写真説明〕金銅装甲冑の破片=3日、福岡県宗像市